コロンビア、26年最低賃金を約23%引き上げ インフレ圧力に
コロンビア・ボゴタの街並み。3月23日撮影。REUTERS/Nathalia Angarita
Nelson Bocanegra
[ボゴタ 29日 ロイター] - コロンビアのペトロ大統領は29日、最低賃金を22.7%引き上げ、月額175万ペソ(470ドル)にすると発表した。
全国約250万人の労働者に適用され、2026年に発効する。
ペトロ氏は演説で、不平等を是正し「人口の大半を占める労働者がより良い生活を送れるよう、富を民主化する」と述べた。
今回の引き上げ率は今年の9.54%の倍以上で、ペトロ政権にとって来年5月の選挙前最後の引き上げとなる。
中央銀行のエコノミストが3.6%と予測する来年のインフレ率も上回っており、ペトロ氏はこの措置がインフレ圧力を高めることを認めた。
バンコ・デ・オクシデンテのチーフエコノミスト、ダビド・キュビデス氏は、今回の引き上げは「持続不可能」で、政府給与、年金費用、非正規労働市場など経済全体に影響を及ぼすと指摘。
「インフレ率の数字は修正が必要になるだろう。26年と27年の現在の予測ははるかに低く、これを考慮すると、コロンビアの金利は中期的に上昇が予想される」と述べた。





