英オクトパスエナジー、テック部門クラーケンを分離 企業価値86.5億ドル
英電力・ガス供給会社オクトパスエナジーは29日、テクノロジー部門のクラーケンを分離すると発表した。ロンドンで4月撮影(2025年 ロイター/Maja Smiejkowska)
[29日 ロイター] - 英電力・ガス供給会社オクトパスエナジーは29日、テクノロジー部門のクラーケンを分離すると発表した。米投資会社D1・キャピタル・パートナーズが主導する投資家グループが資金を提供し、クラーケンの企業価値を86億5000万ドルと評価した。
クラーケンはEDF、ナショナル・グリッドUS、東京ガスといった公益・エネルギー会社にエネルギー関連のソフトウエアを提供している。
クラーケン株式約10億ドルを新規および既存の投資家が購入する。オクトパスエナジーの声明によると、オクトパス・キャピタルを中心とする投資家グループがオクトパスエナジーに3億2000万ドルを追加注入する。
投資家グループにはオンタリオ州教職員年金基金、フィデリティー・インターナショナル、デュラブル・キャピタル・パートナーズが含まれている。
オクトパスエナジーはクラーケン分離後も同社株の13.7%を保有し続ける方針だ。
英紙フィナンシャル・タイムズは29日、これによりクラーケンが2年以内に新規株式公開(IPO)を実施する道が開かれたと報じた。
クラーケンは人工知能(AI)によって機能を強化した基本ソフトを提供するライセンス契約を世界の公益会社と締結している。





