ノボノルディスク、中国で肥満薬ウゴービ値下げ 特許切れに備え
デンマーク製薬大手ノボノルディスクは29日、売れ筋の肥満治療薬「ウゴービ」について中国での価格を引き下げると発表した。北京で8月撮影(2025年 ロイター/Andrew Silver)
[29日 ロイター] - デンマーク製薬大手ノボノルディスクは29日、売れ筋の肥満治療薬「ウゴービ」について中国での価格を引き下げると発表した。中国では2026年にウゴービの有効成分セマグルチドに関する特許が失効し、競合他社との競争が激化すると予想されるためだ。
中国は30年までに約14億人の人口の65%余りが過体重または肥満になる可能性があり、減量薬市場が急成長している。
ノボは中国でウゴービの価格を調整していることを認め、「この調整によって患者の治療負担がさらに軽減され、生活の質向上の助けになると考えている」と説明する声明を発表した。
値下げの詳細は明らかにしていない。しかし中国経済紙の第一財経は先に、ウゴービの高用量タイプ2つの価格が中国の一部の省でそれぞれ48%引き下げられ、月額987元(141ドル)と1284元になると報じた。
ノボは先月、肥満治療薬のもう1つの急成長市場であるインドでもウゴービを最大37%値下げした。競合する米イーライリリーも11月に米国での値下げに合意した。





