20円の物を収蔵し、100万円の物を収蔵しない? 国立民族学博物館の収蔵庫で考えた「物の価値」とは【民博特集3/4】
物の価値は資産価値だけではない/shutterstock
<国立民族学博物館(通称「民博(みんぱく)」)の収蔵庫は、一般の人が足を踏み入れることのない聖域だ。そこには世界最大級の民族学コレクション33万5000点が眠っている>
民博は民族学・文化人類学の博物館だ。それゆえ、収蔵庫に収められているのは国宝や名画ではない。世界各地の人々が日常で使っていた、ごく普通の道具や衣装だ。
民博は「20円の物であっても学術的に意味があれば受け入れ」、「資料の廃棄は基本的にしない」という徹底した保存への姿勢を取る。年にいちどの資料管理係の職員総出による大掃除、害虫との果てしない戦い、災害への備え----収蔵庫の日常は、想像以上に厳格で、そして人間味に溢れている。
果たして「物の価値」とは何なのか?『変わり者たちの秘密基地 国立民族学博物館』(樫永真佐夫監修、ミンパクチャン著、CEメディアハウス)より、博物館のバックヤードで繰り広げられる、保存活動の日常を覗いてみよう。
■文化人類学の聖地「国立民族学博物館」全4回:[1]/[2]/[3](本記事)/[4]
「断捨離はしません」:博物館の使命
「ところで、整理整頓してスペースを見直すなかで、やっぱり断捨離もするんですか?」
「本当にもうどうしようもない資料については、廃棄する例も少しはあります。でも、基本的には資料の廃棄はしません。ここにあるものは学術資料で、たとえ傷んでいてもそのこと自体にも価値があるんです。それを我々が勝手に価値のあるなしを判断して仕分けをするなどということはありません」
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