香港、民間住宅用地供給が増加見通し 市場の回復基調反映
2020年1月10日、香港のアパートの前を走る少年。REUTERS/Navesh Chitrakar
[香港 29日 ロイター] - 香港当局は29日、不動産開発業者の好調な見通しに支援され、今年度(2026年3月までの1年間)の民間住宅用地供給が当初の目標を20%上回る見込みだと発表した。
1─3月期に都心部でさらに2つの中小規模住宅用地を入札にかける計画という。
民間の開発・再開発プロジェクトによる他の土地供給源と合わせると、今年度の民間住宅用地供給は1万6000戸近くの建設を支える見通し。
香港発展局のバーナデット・リン(寧漢豪)局長は記者団に対し、「今回の供給超過は喜ばしい。なぜなら、民間市場が勢いを増し、再び回復しつつあることを反映しているからだ」と語った。
香港当局が29日に発表したデータによると、11月の民間住宅価格は前月比0.9%上昇し、6カ月連続のプラスとなった。金利低下や株式市場の活況に支援された。
香港の住宅価格は住宅ローン金利の上昇や弱い経済見通しに加え、厳格なコロナ規制などを受けて多くの専門家が香港を去った後の需要低迷が痛手となり、21年のピークから30%近く下落したが、今年2.8%上昇している。





