最新記事
性別

「インターセックス」って何?...知られざる「9つの事実」を当事者の女性が紹介、SNS動画が話題に

Woman Shares 9 Facts About Her Intersex Body, No Longer Feels 'Shameful'

2025年7月23日(水)18時51分
アリス・コリンズ

非営利団体「インターセックス・ソサエティ・オブ・ノースアメリカ(ISNA)」によれば、インターセックスの症例数を正確に把握するのは難しいという。なぜなら、その定義には曖昧さが多く含まれるからだ。ただし、アンドロゲン不応症は約13万人に1人の割合で発生すると推定されている。

ブランケンシップは外性器を持って生まれたが、子宮などの内部の生殖器官はなかった。彼女は精巣を手術で摘出したが、当時は何が起きているのか理解していなかった。幼さゆえに、それを子宮摘出手術だと勘違いしていたという。

18歳になると、彼女は膣の拡張療法(ダイレーションセラピー)を受けたが、それは「まったく楽しい経験ではなかった」と振り返る。

ただ、インターセックスであることの影響は、身体的なものよりもむしろ精神的なものの方が大きかった。彼女の身体は周囲の女の子たちと違って見えた。幼いころから、自分のことを他人に話さないようにと教えられて育った。

沈黙の中で生き、自分が何者かを偽らなければならなかったことは、彼女にとって大きな重荷だった。

「同世代の子たちより自分は幼く感じていた」とブランケンシップは語る。「私は体毛が生えないし、卵巣も子宮もないから月経も起きない。だから、友達が身体の変化を経験していく中で、私は身長も胸の発達も含め、外見がほとんど変わらなかった。まるで、自分だけ知らされていない秘密があるような気がしていた」

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、ウクライナへのトマホーク供与検討「して

ワールド

トランプ氏、エヌビディアのAI最先端半導体「他国に

ビジネス

バークシャー、手元資金が過去最高 12四半期連続で

ビジネス

米、高金利で住宅不況も FRBは利下げ加速を=財務
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「今年注目の旅行先」、1位は米ビッグスカイ
  • 3
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った「意外な姿」に大きな注目、なぜこんな格好を?
  • 4
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 5
    米沿岸に頻出する「海中UFO」──物理法則で説明がつか…
  • 6
    筋肉はなぜ「伸ばしながら鍛える」のか?...「関節ト…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 9
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 10
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 6
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 10
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中