「インターセックス」って何？...知られざる「9つの事実」を当事者の女性が紹介、SNS動画が話題に

月経がこないことは自分でもわかっていたが、それでもブランケンシップは、母親のタンポンやナプキンをこっそり持ち出し、友達に合わせようとしたことを覚えている。

何年ものあいだ、彼女の心には「恥」と「秘密」が渦巻いていた。自分の身体について恥ずかしさを感じていたし、医師から「誰にも話さないように」と言われたことで、その思いはさらに強まった。

20代のブランケンシップにとって、ページェント（ミスコン）は大きな存在だった。しかし、インターセックスであることを公にする勇気は持てなかった。

もし打ち明けたら、出場すら認められないのではないかという不安があったからだ。「女性として見られなくなる」ことへの恐れもあり、周囲の偏見はいまもなお根強い。

そんな彼女は、長年にわたってセラピーを受け、膨大なリサーチを重ね、自分と似た境遇の人を探し続けてきた。そして結婚し、代理母を通じて母親になり、40歳を迎えた今、ようやく自分の経験を公に語る決意をした。それは、理解と受容のための場をつくるためでもある。

ブランケンシップは、自身の体験をTikTok（@mrsjackieblanks）で発信し始め、インターセックスであることについて率直に語っている。彼女の動画の多くは大きな反響を呼び、再生回数が数百万回を超えるものもある。

なかでも、「あまり知られていない9つの事実」を紹介した動画は特に話題となった。