囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
石器時代からほとんど変わっていないわたしたちの脳は、年がら年中の収穫シーズンを過ごしている。そこで放出され続けるのが、炭水化物を探して口に入れさせようとするホルモンや神経伝達物質だ。
ダイエット本が売れるのは当たり前。冬に備えてたくさん食べておけと脳が常に指令を出しているからだ。
ベッドに早く入ることを習慣づければ、終わることがなかった実りのシーズンが終わる。今は収穫シーズンだと体内カレンダーがだまされることもなくなる。無性に炭水化物を口にしたくなる衝動も、突然、消えるだろう。体はそう機能するようにできている。
トレーニングと直接関係がない話だったから、眠たくなったかな? それでいい。そのままベッドに入れば、明日の朝には、シックスパックになっているだろう。
ポール・ウェイド(PAUL"COACH" WADE)
元囚人にして、すべての自重筋トレの源流にあるキャリステニクス研究の第一人者。1979年にサン・クエンティン州立刑務所に収監され、その後の23年間のうちの19年間を、アンゴラ(別名ザ・ファーム)やマリオン(ザ・ヘルホール)など、アメリカでもっともタフな監獄の中で暮らす。監獄でサバイブするため、肉体を極限まで強靭にするキャリステニクスを研究・実践、〝コンビクト・コンディショニング・システム〟として体系化。監獄内でエントレナドール(スペイン語で 〝コーチ〟を意味する)と呼ばれるまでになる。自重筋トレの世界でバイブルとなった本書はアメリカでベストセラーになっているが、彼の素顔は謎に包まれている。
『プリズナートレーニング外伝 監獄式ボディビルディング』
ポール・ウエイド [著]/山田雅久 [訳]
CEメディアハウス[刊]
(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)