タイとカンボジアの衝突続く、トランプ氏が停戦呼びかける中

カンボジアとタイは27日の朝方、国境紛争地域で相手が砲撃を行ったとそれぞれ主張した。写真は26日、カンボジアで物資を受け取る人々(2025年 ロイター/Soveit Yarn)
Shoon Naing Artorn Pookasook
[シーサケート(タイ) 27日 ロイター] - カンボジアとタイは27日の朝方、国境紛争地域で相手が砲撃を行ったとそれぞれ主張した。数時間前には、トランプ米大統領が、カンボジアとタイの首脳が停戦の実現を目指すことで合意したと発表していた。
今回の軍事衝突は4日目に入った。死者は民間人を中心に30人を超え、両国の国境地帯から13万人以上が避難している。
カンボジア国防省は、タイが27日朝、多くの地点で砲撃を行い、地上攻撃を開始したと発表。同省報道官は、寺院群に重砲が撃ち込まれたと述べた。
一方、タイ軍は、カンボジアが27日早朝、民家の近くを含むいくつかの地域に発砲したと明らかにした。スリン県知事はロイターに対し、同県に砲弾が撃ち込まれ、家屋が損壊し、家畜が死んだと語った。
トランプ米大統領は26日、カンボジアとタイの首脳が直ちに会談し、早急に停戦を実現することで合意したと発表した。