囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
・成長ホルモン ストリートで売られているのは、危険で、高価で、ときに違法でもある成長ホルモンだ。よく眠ると、自然由来の成長ホルモンが無料で手に入る。
・メラトニン もっとも強力な免疫物質かつ治癒物質であると考えられている。筋肉の修復を助ける作用もある。メラトニンの血中濃度が高いとガン細胞の増殖を防ぐことが知られている。
・黄体形成ホルモン 睾丸内の間質細胞を強力に刺激し、テストステロンをつくらせる物質だ。ご存知の通り、テストステロンは、筋肉を増やす作用があるナンバー1ホルモンだ。
睡眠がボディビルダーにもたらす効果の大きさを理解してもらえただろうか? それでも、刺激的な時間をもっと続けたい?
では、睡眠が無駄な脂肪を削ぎ落とすという話ならどうだろう。
睡眠と覚醒のサイクルが食欲を調整しているという話をご存知だろうか? ヒトという種にとっての収穫シーズンは初秋──日照時間がいちばん長くなる時期──に訪れる。
この時期が来ると、わたしたちの先祖は、炭水化物含有量が高い果物を探してまわり、狂ったように食べていた。分厚い脂肪をつけて、角を曲がったところで待つ寒さと空腹に耐える冬を乗りきるためだ。
この習慣が脳にプログラミングされた結果、光に当たっている時間が長引くと炭水化物がほしくなるようにわたしたちの体は条件づけられた。
奇妙なほど長い日照時間の中で過ごすのが現代人の毎日だ。家にある電気照明、TV、ビデオゲームなども太陽光と同じ種類の光を放っている。