最新記事
健康

野菜が歯にダメージを与えていた...「エナメル質を守る」最善の方法とは?【最新研究】

Eating Vegetables Might Permanently Damage Your Teeth

2025年7月6日(日)08時45分
マリア・アズーラ・ヴォルペ

これは、エナメル質内での微細なズレや破断によって構造が恒久的に変化する状態を指す(なお、フィトリス自体も摩耗していたことから、これらの粒子にも変化が生じていたことが示された)。

歯のエナメル質は、カルシウム、リン、水やタンパク質で構成され、それらが結びつくことで歯の保護層を形成している。


 

エナメル質が侵食されると虫歯になりやすくなり、熱や冷たさ、甘いものに対する感受性が高まる。さらに、着色しやすくなる。

クリーブランド・クリニック(Cleveland Clinic)によれば、小さな虫歯であれば歯科医が修復させることが可能だが、エナメル質そのものは自然に再生しないうえ、失われると取り戻すことはできない。

そのため、歯科医ができる唯一の対処法は、クラウン(被せ物)でさらなるダメージから歯を守ることだけだ。

エナメル質を守る最善の方法は、予防である。フロスや歯ブラシ(フッ素入りの歯磨き粉と柔らかい毛先のブラシ使用が望ましい)で毎日ケアすることが重要だ。

また、こまめな水分補給と、酸性の飲料はストローで飲むなどして歯との接触を減らす工夫もダメージ予防に効果的である。就寝中に歯ぎしりをする人は、マウスピースの装着によって摩耗を防ぐこともできる。


【参考文献】
Lakhal, Y., Redolat, J., Sánchez-González, E., Constantino, P. J., Berthaume, M. A., Borrero-Lopez, O., & Pinilla-Cienfuegos, E. (2025). Novel experimental methods to investigate the effects of plant phytoliths on tooth enamel wear. Journal of the Royal Society Interface, 22.

ニューズウィーク日本版 イラン革命防衛隊
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年3月24号(3月17日発売)は「イラン革命防衛隊」特集。イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

伊ウニクレディト、独コメルツ銀の30%超取得へ公開

ワールド

UAEフジャイラ港、原油積み出し停止 ドローン攻撃

ワールド

イスラエル軍、レバノン南部で「限定的」地上作戦 ヒ

ワールド

米中、トランプ氏訪中巡り協議 中国外務省
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目のやり場に困る」衣装...「これはオシャレなの?」
  • 3
    「筋肉はモッツァレラと同じ」...なぜウォーミングアップは「2セット」でいいのか?
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    幼い子供たちの「おぞましい変化」を克明に記録...「…
  • 6
    機内で「人生最悪」の経験をした女性客...後ろの客の…
  • 7
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 8
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 9
    ぜんぜん身体を隠せてない! 米セレブ、「細いロープ…
  • 10
    50代から急増!? 「老け込む人」に共通する体の異変【…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 5
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 6
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 7
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 8
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中