最新記事
エンタメ

SFドラマは何でもありなのが魅力...感情を出さない俳優が演じるのはメロドラマを愛するロボット?

Letting Creativity Flow

2025年6月5日(木)16時00分
H・アラン・スコット(ライター、コメディアン)
主演のアレクサンダー・スカルスガルド。マーダーボットでは製作総指揮も務めている。

主演のアレクサンダー・スカルスガルド。マーダーボットでは製作総指揮も務めている。 Fred Duval-shutterstock

<人気SF小説の実写版に主演するアレクサンダー・スカルスガルド。彼が演じるアンドロイドの魅力とは>

アップルTVプラスで配信が始まった新ドラマ『マーダーボット』で、自律性を持つ人型警備ロボットを演じるアレクサンダー・スカルスガルド。「私は48年間、感情を表に出さないように生きてきた。(今回のために)いい準備になったよ」と笑う。

【動画】ドラマ『マーダーボット』の予告編

マーダーボット(殺人ボット)は自分を管理するシステムをハッキングして自由意思を獲得したが、それを隠したまま、人間のために危険な任務を遂行する。一方でメロドラマにはまっている。「マーダーボットはメロドラマを人類学の研究として見ているのだろう。安全な距離を保ちながら、人間や人間性を理解する1つの方法だ」


このプロジェクトにスカルスガルドが魅力を感じた理由の1つは、SFというジャンルだ。「制限がない。SFドラマを作るときは地球のルールや制約に縛られないから、創造性を自由に発揮できる」

真正面からのヌードシーンについては、マーダーボットが「恋愛をすることはないだろう」が、性器のない姿が多くのことを物語っているという。「マーダーボットはただ1つの目的、警護のためだけに作られた。彼に性器は必要ないだろう?」。本誌H・アラン・スコットが聞いた。

【動画】インタビューに答えるスカルスガルド

◇ ◇ ◇


──『マーダーボット』のどんなところに引かれたか。

とても意外性のあるキャラクターだ。マーダーボットという名のアンドロイドが主人公のSFアクションアドベンチャーと聞いて、『ロボコップ』のようなアドレナリン全開の作品かと思ったが、実際は社交不安症でメロドラマ好きのアンドロイドだった。

ビジネス
「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野紗季子が明かす「愛されるブランド」の作り方
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

マクロスコープ:高市首相が気を揉む為替動向、政府内

ビジネス

フェデックス9─11月業績は予想上回る、通期利益見

ビジネス

メキシコ中銀、0.25%利下げ ガイダンス修正で利

ワールド

世界の食料価格、11月は3カ月連続下落 1月以来の
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末路が発覚...プーチンは保護したのにこの仕打ち
  • 2
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 6
    ゆっくりと傾いて、崩壊は一瞬...高さ35mの「自由の…
  • 7
    おこめ券、なぜここまで評判悪い? 「利益誘導」「ム…
  • 8
    9歳の娘が「一晩で別人に」...母娘が送った「地獄の…
  • 9
    円安と円高、日本経済に有利なのはどっち?
  • 10
    中国の次世代ステルス無人機「CH-7」が初飛行。偵察…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 9
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 10
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中