最新記事
音楽

JO1やINIが所属するLAPONEの崔社長「日本の音楽の強みは『個性』。そこを僕らも大切にしたい」

2024年12月30日(月)12時40分
大橋 希(本誌記者)

JO1、INI、DXTEEN、ME:I、IS:SUEの5組が大集合

「LAPOSTA 2025」で5組のアーティストが大集合する ©LAPONE ENTERTAINMENT/©LAPONE GIRLS

――東京ドームでLAPOSTAを開催するという発表が9月にあった時、SNSでは「JO1が東京ドームに初めて立つなら合同ライブでなく、単独にしてほしかった」というファンの声が目立っていたが(注:取材は単独ドーム公演発表の前に行われた)。

JO1のファンがそう思うのは当たり前だし、僕もLAPOSTAで先に東京ドームに立つのが正しいとは思っていなかった。グループ単独でドームに立ってほしいと思っていたが、それができなかったというだけなんです。それをするためにも、LAPOSTAが必要だった。

ファンの声には僕も常に耳を傾けているが、さまざまな事情で思い通りにいかないことがどうしてもある。それはビジネスとして当然だし、事務所の力がないだけと言われるかもしれない。だからこそLAPOSTAなど通して、世間にLAPONEの存在をアピールしていかないといけないと考えている。

――所属アーティストも増えた今、LAPONEとして目指すところは。

経営者らしい考え方ではないかもしれないが、やっぱりメンバーが楽しく仕事ができて、一人一人の能力をもっと上げられるような会社にしていきたい。オーディションで選ばれた人々をデビューさせてきた会社であり、素人から育てることの責任はとても重い。だから今ではなく、5年後あるいは10年後のJO1、INI、DXTEEN、ME:I、IS:SUEのことを考えないといけない。それに合わせて会社は成長していく、と僕は思っている。

――今は社長とアーティストとの関係がとても近いと思う。「社長がライブを立見席で見ていた」というファンの目撃情報もある。

全グループのライブに行くが、3年ほど前から立ち見席で見ている。ライブってすごく大変で、そのがんばっている姿を見たときに「自分が座っている場合ではない」と思った。それからはずっと立ち見です。

ストレス解消はどうしているのか?とよく聞かれるので考えてみたのですが、やっぱりメンバーやファンの姿を見て、アーティストの新しい未来を描くことが自分にとっては一番のストレス解消法なんですね。

――世界進出についてどんな目標を描いているのか?

まずJO1とINIについて話をすると、JO1もテビューして5年を超え、INIも3年を超えた。これからは自分たちで考えていかないといけない時期です。「海外に行くか?」「行きます」という形ではなく、メンバーと話し合って一緒に決めていく。同じ気持ちになれないのは結局、会社にとってもアーティストにとってもいいことではない。

グローバルで活躍していく道のりは簡単なものではなく、それはメンバーに厳しく説明している。(初のワールドツアーが25年2月から始まる)JO1はこれからもっと険しい道を行くことになる。でも、僕らと一緒に乗り越えていこうとメンバーとはよく話をしています。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ウクライナ、米の支援なしで存続できる可能性「低い」

ワールド

焦点:人材こそ資源、労働力輸出で経済活性化を狙うア

ワールド

米、4月2日めどに自動車関税 トランプ大統領表明

ビジネス

台湾TSMC、インテル工場運営を検討 米政権の要請
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ガザ所有
特集:ガザ所有
2025年2月18日号(2/12発売)

和平実現のためトランプがぶち上げた驚愕の「リゾート化」計画が現実に?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 2
    週に75分の「早歩き」で寿命は2年延びる...スーパーエイジャーが実践する「長寿体質」の習慣
  • 3
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン...ロシア攻撃機「Su-25」の最期を捉えた映像をウクライナ軍が公開
  • 4
    イスラム×パンク──社会派コメディ『絶叫パンクス レ…
  • 5
    世界中の90%以上を生産...「半導体の盾」TSMCは台湾…
  • 6
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 7
    鳥類進化の長年の論争に決着? 現生鳥類の最古の頭骨…
  • 8
    駆逐艦から高出力レーザー兵器「ヘリオス」発射...ド…
  • 9
    「精緻で美しい奇跡」ノーベル賞作家ハン・ガン『別…
  • 10
    「映画づくりもアルゴリズムの言いなりに...」アカデ…
  • 1
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だった...スーパーエイジャーに学ぶ「長寿体質」
  • 2
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    研究者も驚いた「親のえこひいき」最新研究 兄弟姉…
  • 5
    メーガン妃の最新インスタグラム動画がアメリカで大…
  • 6
    2025年2月12日は獅子座の満月「スノームーン」...観…
  • 7
    iPhoneで初めてポルノアプリが利用可能に...アップル…
  • 8
    【徹底解説】米国際開発庁(USAID)とは? 設立背景…
  • 9
    Netflixが真面目に宣伝さえすれば...世界一の名作ド…
  • 10
    極めて珍しい「黒いオオカミ」をカメラが捉える...ポ…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 8
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 9
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
  • 10
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中