【TWICE、Stray Kids他インタビュー】「まだ完全に理解されているわけではない」...世界を席巻した、Kポップはどこに向かうのか?

WHATʼS NEXT FOR K-POP?

2023年12月15日(金)12時35分
タッシア・アシス(フリーランスライター)

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Stray Kids AFLO

チャンビン(Stray Kids、24歳) 独自の一貫したスタイルを維持しつつ、多様なサウンドに挑戦していくことが、私たちの音楽を聴いてもらえる理由の1つだと思う。当初はグループのカラーが強すぎたが、今は自分たちが進むべき方向性がしっかり見えてきた。

ハン(Stray Kids、23歳) 最近はトレンドの移り変わりが激しくて、トレンディーなサウンドを作れば良い曲になるわけではない。Stray Kidsは一貫性のあるサウンドを届けているから、興味を持ち続けてもらえるのだと思う。ヒット曲には、なじみがありながらも新鮮な要素が含まれているはずだ。

フィリックス(Stray Kids、23歳) まだヒット曲を作るカギは見つかっていない気がするけれど、私たちには私たちの音楽を作る私たちなりの方法がある。自分たちのカラーをよく理解しているから、それを表現できるのだと思う。

──Kポップは今や想像を超える高みに到達したが、いまだに誤解されがちな業界でもある。Kポップの真価はなぜ理解されにくいのか。

ビンス アイドルは誤解されやすい。彼らはメディアではるかに多様な振る舞いを求められるから。彼らの大半は、音楽を作っている他のアーティストと同じように、何年もトレーニングを積んでいる。私がスタジオで(Kポップの)アーティストと共同作業をするときは、ライターやプロデューサーと作業をするときと何も変わらない。

シン・チョー(ワーナー・ミュージック・アジアのKポップ責任者) それはステレオタイプや誤解、バックグラウンドが異なる人々の好み故だろう。音楽に限らず、多くの業界でも起きていることだ。

Kポップのグループより、自分でプロデュースもするシンガーやソングライターのほうが優れたアーティストだと人々は思うかもしれない。Kポップアイドルは他のジャンルに比べて、才能ある経験豊富なプロフェッショナルに厳しく監視され、指導される。そのアプローチが独自の成功を生み出してきたが、そこに多くの人が賛同できないのも分かる。

マッキノン Kポップのアイドルはショービジネスの世界で最も勤勉だ。アイドルの友人に彼らの日常について話を聞いたことがある。とにかく忙しい人たちだ。

これは重層的な問題だろう。アイドルが、クリエーターやスタイリスト、振付師、流行をつくり出す専門家、ディレクターなどの「システム」の中で活動していることは知られている。それを理由にアイドルのオーセンティシティー(真正性)に異議を唱える人もいる。

でも、似たようなシステムはKポップ以外にも存在するから、フェアな批判ではない。それに、Kポップのアイドルには、自分のプロジェクトに積極的に関わっている人もたくさんいる。

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