ECB、金融緩和の副作用学んだ=デギンドス副総裁

欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁(写真)はロイターとのインタビューに応じ、ECBは量的緩和について教訓を得たと発言、今後は金融緩和の副作用にこれまで以上に配慮すると述べた。キプロスのニコシアで2023年10月撮影(2025年 ロイター/Yiannis Kourtoglou)
Francesco Canepa Balazs Koranyi
[フランクフルト 16日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁はロイターとのインタビューに応じ、ECBは量的緩和について教訓を得たと発言、今後は金融緩和の副作用にこれまで以上に配慮すると述べた。
ECBは現在、長期戦略や、量的緩和・マイナス金利といった政策ツールの見直しを進めている。
副総裁は過去に使用された「全ての政策手段」が今後もECBの政策手段として残るだろうと指摘。その上で、ECBはそうした手段の欠点についても理解を深めていると述べた。
「副作用について非常に多くのことを学んだ。金融の安定という点にこれまで以上に配慮することになる」とし「例えば、量的緩和は新しい政策手段だった」と語った。
また「政策手段を使い始めるよりも、打ち切る方がはるかに難しいケースがあること」も学んだと発言した。
ECBは2021年以来初となる戦略見直しの結果を初夏に公表する予定だ。