最新記事

映画

ダニエル・クレイグ版「007」完結作『ノー・タイム・トゥ・ダイ』を観る前に押さえておきたい基礎知識

2021年9月17日(金)10時30分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
『ノー・タイム・トゥ・ダイ』のダニエル・クレイグ

未熟なスパイから史上最強の007への成長を遂げたジェームズ・ボンド。数多の試練を乗り越えた彼がたどり着いた境地とは ©Danjaq, LLC and Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.

<いよいよ完結へ――。クレイグ版『007』には従来の『007』映画とは違う特徴があり、劇場に足を運ぶ前に過去作を押さえておくと、最新作をより一層楽しめる>

英国秘密情報部「MI6」の中で、特別に「殺しのライセンス」を与えられたエージェントチーム「00(ダブルオー)セクション」。

その一員であるジェームズ・ボンドの活躍を描いた『007』シリーズ最新作『ノー・タイム・トゥ・ダイ(原題:No Time to Die)』が、前作から6年という月日を経てついに公開される。

当初、昨年の4月に日本公開を予定していたが、新型コロナウイルス禍の影響で、3度に渡る公開日の延期を余儀なくされた。しかし、今年7月に入り、北米に先駆けて10月1日(金)に公開されることが決定。

その情報解禁が、007にちなんで公開日の「77日前(7月16日)」に行われるという演出は、多くのファンを喜ばせたことだろう。

ショーン・コネリー主演の第1作『ドクター・ノオ』から数えると、本作はシリーズ25作目だ。六代目ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグ版でいえば5作目にあたる。

これまで007シリーズを追い続けたファンであれば、蓄積された予備知識も相まって、6年ぶりの新作であっても深く楽しむことができるだろう。

しかし、誰しもがそういった知識を持ち合わせているわけではない。クレイグ版であれば前4作品、過去シリーズも含めると全24作品にも及ぶ。
penplus2021916-007-cover.jpg
そこで、CCCメディアハウスでは、『007』シリーズを特集したPen+(ペン・プラス)『【増補決定版】007完全読本。』を制作。

最新作『ノー・タイム・トゥ・ダイ』に出演するクレイグら主要キャストの最新インタビューをはじめ、シリーズ全24作+番外編2作のストーリーガイドなどを収録している。

また、2016年に亡くなった、『007』映画を支えたデザイナーであるケン・アダムのインタビュー記事など、往年のファンにも楽しめる内容だ。

Amazon Prime Video(プライム・ビデオ)での『007』シリーズ全24作一挙配信(9月10日より開始)と併せて見れば、万全の体制で劇場に足を運ぶことができるはず。

もちろん、24作すべてとなるとかなりの労力を要するが、実は、クレイグ版4作品だけでも押さえておくとよい理由があるのだ――。

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の最新予告編 ユニバーサル・ピクチャーズ公式-Youtube


過去4作からつながる、クレイグ版ボンドの物語

クレイグ版『007』のストーリーは、従来の『007』映画で見られた1話完結のスタイルとは異なり、一本の太い幹を持った連続ドラマ形式で紡がれている。

もちろん、単品でも楽しめるようになっているが、前4作のストーリーを知っておくことで、より深く楽しむことができるというわけだ。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ECB、金利変更の選択肢残すべき リスクに対応=仏

ビジネス

ECBは年内利下げせず、バークレイズとBofAが予

ビジネス

ユーロ圏10月消費者物価、前年比+2.1%にやや減

ワールド

エクソン、第3四半期利益が予想上回る 生産増が原油
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 5
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 6
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 7
    海に響き渡る轟音...「5000頭のアレ」が一斉に大移動…
  • 8
    必要な証拠の95%を確保していたのに...中国のスパイ…
  • 9
    【クイズ】12名が死亡...世界で「最も死者数が多い」…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 6
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 7
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 8
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 9
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 10
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 8
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 9
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中