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インドに25%関税、ロ製兵器購入にペナルティも 8月1日から=トランプ氏

2025年07月31日(木)02時46分

トランプ米大統領は30日、8月1日からインドからの輸入品に25%の関税を課すと明らかにした。インド西部のディーンダヤル港で4月撮影(2025年 ロイター/Amit Dave)

[ワシントン 30日 ロイター] - トランプ米大統領は30日、8月1日からインドからの輸入品に25%の関税を課すと明らかにした。さらに、インドによるロシア製の武器と石油の購入に対しペナルティーを科すと言明した。ただ、その規模は明らかにしていない。

トランプ氏は自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、インドの関税率があまりにも高いため、米国のインドとの取引は比較的少なかったと指摘。「インドは軍事装備の大部分をロシアから購入しているほか、中国と並びロシア産エネルギーの最大の輸入国だ。誰もがロシアがウクライナでの殺りくをやめるよう望んでいる。全ての状況は良くない!」とした。

インド政府は、トランプ大統領の発表による影響を精査しているとした。公正な貿易交渉という目標に引き続きコミットするとしつつも、国益を守るために必要な措置を講じるとも言明した。

ホワイトハウスの国家経済会議(NEC)のハセット委員長は、トランプ大統領がインドとの貿易交渉の「進展に不満」を抱いており、25%の関税導入の発表が状況改善につながると考えていると述べた。

これまでの交渉で、インド当局は、国内農家への影響を懸念し、小麦、トウモロコシ、コメ、遺伝子組み換え大豆の輸入の市場開放に抵抗している。

2024年時点のインドの対米輸出額は約870億ドル。米が現在抱える対インド貿易赤字は約457億ドルとなっている。

ロイター
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