英シェル、第2四半期は32％減益 原油安響くも予想上回る

　７月３１日、英石油大手シェルが発表した第２・四半期決算は前年同期比で３２％の減益となった。サウス・イースト・ロンドンで２０２３年２月撮影（２０２５年　ロイター/May James）

Shadia Nasralla

[ロンドン ３１日 ロイター] - 英石油大手シェルが３１日発表した第２・四半期決算は前年同期比で３２％の減益となった。

原油価格の下落、ガス取引事業の業績悪化、化学品事業での操業停止による損失が響いた。ただ、市場予想は大幅に上回った。

今後３カ月も自社株買いのペースを四半期当たり３５億ドルで維持すると表明。１５四半期連続で３０億ドル以上の自社株買いを実施することになる。

純利益に相当する調整後利益は４２億６４００万ドル。同社がまとめた市場予想の３７億４０００万ドルを大きく上回った。

シネイド・ゴーマン最高財務責任者（ＣＦＯ）は記者団に「マクロ環境は多方面で引き続き厳しく、地政学的・経済的な不確実性という明確な背景要因があった」と指摘。「物理的な貿易フローと商品価格、マージンの双方に影響が波及したが、それにもかかわらず堅調な業績を達成した」と述べた。

２０２２年比で３９億ドルのコスト削減を達成したことも明らかにした。

営業キャッシュフローは１１９億ドルで、前年同期の１３５億ドルを下回った。