一夜だけ、会員制クラブの扉が開いた──東京アメリカンクラブ「バンケットショーケース」で出会う、理想のパーティー
PR
東京アメリカンクラブで開催された「バンケットショーケース」。華やかな料理と光の演出に包まれ、ゲストたちは特別な一夜を過ごした 井出友樹
<会員制クラブの扉が、たった一夜だけ開いた。麻布台の夜に灯る東京アメリカンクラブが、リニューアルを遂げたバンケットスペースを披露する特別な夜「バンケットショーケース」を開催。華やかな料理と光、そして人の温もりが織りなすもてなし──そのすべてが、企業イベントからプライベートパーティまで「ここで開く理由」を静かに語っていた>
シャンパンの泡がきらめき、グラスの音が静かに重なる。映像が壁を染め、柔らかな光が空間を満たす。香ばしい料理の香りと軽やかなリズムが交わり、夜がゆっくりと動き出した。
9月3日、麻布台の東京アメリカンクラブは、普段は会員しか足を踏み入れられない場所を、たった一夜だけ「未来の主催者たち」に開いた。クラブの新たなバンケット空間を体験するための特別な夜──「バンケットショーケース」である。招かれたゲストは約150名。リニューアルした会場を巡り、料理を味わい、演出を体感しながら、「次の一歩」を具体的に描くための時間を過ごした。
名所を巡るツアーから始まる夜
ゲストたちはまず、2024年9月にオープンしたイタリアン・アメリカンレストラン 「51 East」の優雅なダイニングに迎えられ、新たに翌年9月に誕生した「51 East Bar & Lounge」の洗練された空間も見学することができた。
そこから、爽やかな風が抜ける「Rooftop Terrace」に足を運ぶと、麻布台の夜景が眼前に広がり、東京タワーと時を共にしているような錯覚さえ覚える。

テラスでは、アメリカの伝統的な季節料理やクラシカルなグリルメニューが提供される。都市の中心とは思えないほど穏やかな空気が流れていた。
そして自然と、その先に控える夜のハイライト──「New York Ballroom」の重厚な扉へと、視線と期待は吸い込まれていった。
冒頭のウェルカムスピーチに立ったのは、新任ゼネラルマネージャーのダスティン・マカヴォイ氏。「本日はこの瞬間だけではなく、皆さまと共に作り出すすべての瞬間をお祝いする日です」と柔らかな口調で語りかけた。リニューアルされた会場の中央には、鮮やかで立体感のある新しいカーペットが敷かれ、その模様がまるで光を取り込みながら空間全体をひとつにまとめるように広がっている。

「ご覧の通り、東京アメリカンクラブは常に進化を続けております。本日皆さまにお披露目するのは、新しく生まれ変わったバンケットスペースです。私たちのチームは、お客様とそのゲストの皆さまに『忘れられない体験』をお届けすることに、日々情熱を注いでおります」
「本日はお忙しい中お越しいただき、私たちが提供する価値を実際にご覧いただけることを、心よりうれしく思います。これからも変わらぬ革新を重ねながら、皆さまにより多くの特別な瞬間をお届けしてまいります。どうぞ今後も折に触れてお立ち寄りいただき、この素晴らしい東京アメリカンクラブの魅力を存分にお楽しみください」
会議、商品発表、家族の節目、そしてウェディングまで──あらゆる「集い」が、ここでは特別な物語へと格上げされる。その言葉どおり、ツアーの導線は、主催者目線で「もし自分のイベントだったら」を思わず考えてしまう仕掛けに満ちていた。
五感で確かめる「ここでやりたい」の理由
ゲストに振る舞われた料理は、スパイスの香りが食欲をそそるアンドゥイユソーセージとチキンのジャンバラヤ(ナウリンズスタイル)、杉板の香りをまとわせて焼き上げたオラキングサーモン~山椒と紫蘇のペースト添え~、タラバガニのクラブケーキ~レムラードソースとスロー仕立てのサラダを添えて~、そして旨味の余韻が広がる新潟産F1和牛のローストビーフ~八海山醤油とわさびをアクセントに~など、趣向を凝らした品々が並ぶ。

締めくくりには、芳醇な香りが広がるカリフォルニアプルーンのブージーチョコレートケーキやシャインマスカットとオレンジのニューヨークチーズケーキ、上質な甘みを凝縮したドライフルーツチョコレートといったデザートも用意され、ゲストたちは最後のひと口まで香りと余韻を楽しんだ。グラスを傾ける手が止まらない──そんな夜だった。

音楽はDJ Johnnieの選曲が牽引する。Dua Lipa「Levitating」からBlack Eyed Peas「Let's Get It Started」へ、そして二名敦子「Hi-way 1」へ。洋楽と邦楽をシームレスに混ぜるプレイは、パーティーに「国籍を超えた軽やかさ」をもたらした。ステージ背後ではSKIT Productionのプロジェクションが立体感ある光を描いた。


当日の「主役」は他にもいる。ピアニストのケビン・マキューが紡ぐフレーズが会場の空気をやわらかく包み、自由が丘を拠点にファッション、アート、イベントなど幅広いシーンで活躍するフラワーカンパニーBLOOM & STRIPESが、空間に洗練された華やかさを添えた。


フィナーレにはラッキードローが行われた。クラブ特製のおせちや、プライベートパーティのブッキング特典など、主催者にうれしいギフトが次々と発表されるたびに、歓声と拍手が沸き起こる。ボールルームは熱気に包まれ、笑顔と歓声が交錯する中で、夜は最高潮を迎えた。

「ここで開く」具体像──会場&ケータリングガイド
東京アメリカンクラブでは、「New York Ballroom」を中心に、「Manhattan I/II/III」、「Brooklyn Suite」、「Washington & Lincoln Rooms」まで、スケールも雰囲気も異なる会場をそろえる。
「New York Ballroom」は、アーチ状の天井デザインとモダンなシャンデリアが印象的なクラブ最大のバンケットルーム。天井高6.4メートル、約687㎡の広々とした空間には、150インチの大型スクリーン3台と高性能音響システムを常設。セミナーやプレスカンファレンスから正餐・立食パーティ、国際会議まで、用途や規模に合わせて柔軟に対応できる。会場は3分割も可能で、パーティ前のカクテルや会議中のコーヒーブレイク、セミナーと懇親会の分離など、シーンに応じた使い方ができるのも魅力だ。

その分割スペースにあたる「Manhattan I, II, III」は、「Manhattan I」(195㎡)、「Manhattan II」(195㎡)、「Manhattan III」(297㎡)と構成され、より小規模な会議や展示会、プライベートなパーティにも最適。高い天井とニューヨークボールルームの華やかな内装をそのまま受け継ぎ、上質な空気感を保ちながら多用途に利用できる。

「Brooklyn Suite」(186㎡)は、シックな色調のフローリングと埋め込み式モニター・スクリーン、基本音響設備を備えた空間。3分割も可能で、ビジネスミーティングや商談会はもちろん、家族や友人との会食、あるいはボールルーム利用時の控室としても重宝されている。温かみと機能性を兼ね備えた「隠れた名空間」だ。

よりプライベートな用途には、「Washington & Lincoln Rooms」(各85㎡)。明るい自然光が差し込む隣接した2部屋は、スクリーンとプロジェクターを完備し、自由なレイアウトが可能。オフサイトミーティングやインタビュールーム、少人数の懇談会などにふさわしい、落ち着いた雰囲気の空間となっている。

東京アメリカンクラブは、企業の年末表彰式や学校の卒業パーティ、親しい仲間とのレセプションなど、さまざまな用途に対応している。ケータリングでは、季節の食材を生かした多国籍メニューを軸に、ヴィーガンやハラールなど多様な要望にも柔軟に対応。どんな集まりにも、洗練と心地よさを両立させた時間を提供してくれる。
「人」が仕上げる、完璧な一夜
どれほど空間や料理が洗練されていても、イベントの成功を決めるのは人の手だ。ショーケースの締めくくりで、フード&ビバレッジ・ディレクターのジェラール・ボネンファン氏はこう語った。「次に皆さまがここへ戻ってくるとき、あるいはイベント会場を探しているとき、最初に私たちのことを思い出してください。皆さまは家族同然です」。その「家族」という言葉が、会場にあたたかな空気を広げた。
セールス&イベント統括マネージャーのコーリンズ玲奈氏は、「皆さまの大切なイベントを、心を込めてプランニングし、最高の形でサポートいたします」と結んだ。企画段階の漠然としたイメージを、現実のスケジュールやレイアウトに翻訳していく──そんな伴走者がそばにいる心強さが、印象に残る。

会員でなくても、特別な夜はここでつくれる
東京アメリカンクラブが2025年4月に主催し、本誌でも紹介したチャリティ・ガラでは、洗練と寛容が響き合う夜が多くの支援を生み、会場には温かな余韻が満ちていた。
そこで示されたのは、「遊びが社会に還元される」という仕組みを、品格と華やかさの調和で体現するクラブならではの手腕だった。
今回の「バンケット・ショーケース」は、その空気を「誰もが主催者になれる」形に落とし込んだデモンストレーションと言える。
高級感のある会場、贅沢な料理、そして巧みに場を盛り上げるキャストたち。東京アメリカンクラブは、洗練と活気が共存する唯一無二の空間だ。
会員制の由緒あるクラブ──そう聞くと身構える人もいるだろう。だが少なくともイベント開催に関しては、扉は開かれている。
次の歓声を上げるのが会社の同僚でも、家族でも、学生時代の親友でも構わない。あの夜に見た光景は、ここで出会う誰かの新しい記念日の「予告編」だったのだ。
新しい年を迎える集まりや、節目を祝う謝恩会の舞台としても、これほどふさわしい場所はない。心に残る一夜を、東京アメリカンクラブで計画してみてはいかがだろうか。

