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原油先物は反落、米政府閉鎖解消に期待も供給懸念が重し

2025年11月11日(火)11時40分

 アジア時間11日序盤の原油先物価格は反落している。仏サンナゼール港沖合の石油タンカー。10月2日撮影(2025年 ロイター/Stephane Mahe)

[11日 ロイター] - アジア時間11日序盤の原油先物価格は反落している。供給過剰懸念が米政府閉鎖解消を巡る楽観論を上回ったことが背景。

0100GMT(日本時間午前10時)時点で、北海ブレント先物は0.13ドル(0.2%)安の1バレル=63.93ドル。米WTI先物は0.13ドル(0.2%)安の60ドルで推移している。ともに前日は0.4ドル上昇していた。

米国史上最長となった政府機関閉鎖は、つなぎ予算案が9日深夜に上院で最初のハードルをクリアしたため、今週中に収束する可能性があるものの、可決時期は不明だ。

こうした中、供給過剰への懸念が価格を抑え、リッターブッシュ・アンド・アソシエーツのアナリストはノートで「石油輸出国機構(OPEC)の増産が続く中、主要消費国の経済成長率の鈍化に伴い需要がなお減少傾向にあることから、世界の原油バランスは供給サイドで弱気な色合いが強まっている」と述べた。

市場の関心は、ロシアの石油大手ロスネフチとルクオイルを狙ったトランプ米大統領の対ロ制裁の影響にも向けられている。

リッターブッシュは、原油の弱気見通しに対する潜在的な課題は「中国がロシアからの供給を戦略的備蓄にどの程度押し進めるかと、インドがロシアからの購入を延期するというトランプ氏の提案に屈するかどうかだ」と述べた。

ロイター
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