最新記事

映画

新型コロナで外出できない今こそ......世界を旅する映画9選

A Cinema Voyage

2020年4月25日(土)14時45分
キャスリーン・レリハン

06『ザ・ビーチ』の舞台マヤ湾(タイ) MATEO_PEARSON/ISTOCK

<緊急事態とはいえ自宅に籠もってばかりでは気が滅入る......この際、映画でゆっくり世界の旅を楽しもう>

旅には最適な季節なのに、それもお預け。いくら感染予防でも、家に籠もりっ放しでは気がめいる。仕方がないから自宅のソファに陣取って、映画で世界の旅を楽しもう。そしてパンデミック後の日を待とう。

01 『イントゥ・ザ・ワイルド』(2007)

アラスカ州デナリ国立公園(アメリカ)

maglifestyle200424_1.jpg

VIPERSNIPER/ISTOCK

自然は無防備で愚かな人間には恐ろしい牙をむくが、賢くて慎重な人間には最高の感動をもたらす。この脅威と驚異の二面性を感動的に描いたのが、アメリカ中西部からアラスカの奥地まで旅した男の足跡を再構成した本作。ワイルドだが美しい極寒の世界を安全快適な自宅で堪能できる。


02 『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2002)

ニューヨーク(アメリカ)

travelmovie02.jpg

Mike Segar-REUTERS

空の旅が憧れだった黄金時代を背景に、旅客機のパイロットに成り済ました天才詐欺師の実話をベースにした痛快な物語。撮影はクイーンズ区にあるジョン・F・ケネディ国際空港の旧TWAターミナルビルで行われた。この建物、今はホテルに改装されていて、映画に出てくるレッドカーペットを歩くこともできる。


03 『LIFE!』(2013)

ヌーク(グリーンランド)

maglifestyle200424_3.jpg

MARTIN ZWICK-REDA&CO-UNIVERSAL IMAGES GROUP/GETTY IMAGES

ベン・スティラー主演・監督作品。伝説の写真誌ライフの編集部でネガフィルムの管理をするしがない男が、最終号に載せるネガを求めて、それを撮影した写真家を探す旅に出る。グリーンランドやヒマラヤでの大冒険の連続で、手に汗握ること必至。


04 『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)

ゲルリッツ(ドイツ)

名匠ウェス・アンダーソン監督の傑作だが、舞台はハンガリーの首都ブダペストではなく、欧州大陸東端の仮想の国ズブロフカ共和国。ロケはドイツ・ゲルリッツ。ピンク色の壮麗な宮殿ホテルも、元は廃業して打ち捨てられた百貨店だった。


05 『ビフォア・ミッドナイト』(2013)

カルダミリ(ギリシャ)
maglifestyle200424_5.jpg

DEAGOSTINI/GETTY IMAGES

世界各地で繰り広げられる恋愛模様を描いた『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)』『ビフォア・サンセット』に続く3部作の完結編。撮影はギリシャの大陸部分南端に広がるペロポネソス半島で行われた。甘くてせつなく、時にほろ苦い出会いを求めて、きっと旅に出たくなる。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ガザ南部、医療機関向け燃料あと3日で枯渇 WHOが

ワールド

米、対イスラエル弾薬供給一時停止 ラファ侵攻計画踏

ビジネス

米経済の減速必要、インフレ率2%回帰に向け=ボスト

ワールド

中国国家主席、セルビアと「共通の未来」 東欧と関係
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:岸田のホンネ
特集:岸田のホンネ
2024年5月14日号(5/ 8発売)

金正恩会談、台湾有事、円安・インフレの出口......岸田首相がニューズウィーク単独取材で語った「次の日本」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 2

    「自然は残酷だ...」動物園でクマがカモの親子を捕食...止めようと叫ぶ子どもたち

  • 3

    習近平が5年ぶり欧州訪問も「地政学的な緊張」は増すばかり

  • 4

    いま買うべきは日本株か、アメリカ株か? 4つの「グ…

  • 5

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 6

    日本の10代は「スマホだけ」しか使いこなせない

  • 7

    迫り来る「巨大竜巻」から逃げる家族が奇跡的に救出…

  • 8

    イギリスの不法入国者「ルワンダ強制移送計画」に非…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺…

  • 1

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 2

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖

  • 3

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 4

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 5

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミ…

  • 6

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが......…

  • 7

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 8

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 9

    サプリ常用は要注意、健康的な睡眠を助ける「就寝前…

  • 10

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 7

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 8

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

  • 9

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 10

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中