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責任は全てリーダーにある!米軍最強部隊「ネイビー・シールズ」のリーダー術12カ条

2021年9月29日(水)18時55分
ニューズウィーク日本版編集部

5. 仲間をカバーして動け

チーム全体が失敗すれば、たとえあるメンバーやある分隊が任務を達成しても、全員が失敗したことになる。常に「私たちはさらに大きなチームの一員だから、戦略的任務が最優先だ」とチームにクギを刺すのは、リーダーの責任だ。

6. シンプルに

計画や命令はシンプルに、明確に、簡潔に伝えなくてはならない。チームが理解していないなら、物事をシンプルにできてはいないし、しくじっているのだ。

7. 優先順位を決めて実行せよ

プレッシャーの下で優先順位を決めて実行するため特に効果的な方法は、現実の問題より少なくとも1歩か2歩、常に先を行くことだ。

8. 権限を分散させよ

人間は通常、6~10名を超えるグループを管理できない。チームは隊員4~5名で構成される管理しやすい分隊に分け、リーダーを1名決める。トップはマイクロマネジメントはせずに、現場のリーダーにチームを任せること。

9. 計画を立案せよ

リーダーは計画立案のプロセスをできる限り部下の主要なリーダーに任せる。前線部隊に責任感を持たせれば、チームは意欲を高める。幹部は計画立案のプロセス全体を監督するが、細部にとらわれないこと。

10. 上司にも部下にもリーダーシップを発揮せよ

上司がタイミングよく判断したり、あなたやチームに必要な支援を提供したりしてくれなくても、上司を責めてはいけない。上司は、大局を見据えながら限られた資源を配分し、判断しなくてはならないのだ。自分にできることを検討し直そう。

11. 不透明な状況でも決断力を持て

100%正しい、確かな解決策を待っていたのでは遅れが生じ、任務を遂行できない。リーダーは過去の経験、敵の作戦に関する知識、起こりそうな結果、いま使える機密情報などに基づいて根拠ある推測ができるよう日頃から備える。

12. 規律=自由──リーダーシップの二元性

規律は管理や禁欲を求めるが、実のところ結果的に自由をくれる。早起きする自制心を持てば、自由時間が増える。リーダーは、極端なもの同士の一見正反対なさまざまな資質──二元性──のバランスを取らなくてはならない。それを頭に入れておけば、極めて効果的にリーダーシップを発揮できる。

米海軍特殊部隊(ネイビー・シールズ)
 伝説の指揮官に学ぶ究極のリーダーシップ』
 ジョッコ・ウィリンク、リーフ・バビン 著
 長澤あかね 翻訳
 CCCメディアハウス

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