最新記事

英語学習

英会話習得の秘訣は「努力を続けること」、ではその「続ける」方法とは?

2020年1月15日(水)17時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

taa22-iStock.

<筋肉は裏切らないが、私たちは筋肉を裏切りがち――そんな創業者自身の筋トレ挫折経験と、脳科学を基に磨き上げたメソッドで、話題の英会話スクールがある。いかに努力を続けるか。大切なのは「小さな成功体験」だ>

「筋肉は裏切らない」というフレーズは、今やすっかり定着した。筋トレやダイエットなどの体づくりは、努力した分だけ必ず結果が付いてくるということを実践者のみならず、多くの人が感覚的に知っていたからだろう。

しかし残念ながら、筋肉は私たちを裏切らないかもしれないが、私たちのほうはすぐにそれを裏切りがちだ。つまり、努力をやめてしまう。

筋トレや学習の内容そのものより、「努力を続けること」が難しい

テレビ番組『マツコ会議』(日本テレビ系列)で「3カ月で話せる!? スパルタ英会話教室に潜入」として取り上げられ、注目を集めている英会話スクールがある。その名も「スパルタ英会話」。まだ規模は小さいものの、東京と大阪で計4教室(2019年10月現在)を展開し、「努力を継続させること」に力を注ぐ方針で他と一線を画するスクールだ。

創業者の小茂鳥雅史氏と同CEOの梅澤翔氏によれば、英語も筋肉同様、裏切らない――つまり、努力した分だけ結果が付いてくるのだという。2人の共著『スパルタ英会話――挫折せずに結果を出せる最速学習メソッド』(CCCメディハウス)では、彼ら自身の体験と脳科学を基に磨き上げられた、あきらめずに続けられる英会話習得メソッドが余すことなく語られている。


小茂鳥氏 私たちがメソッドとして教えているのは「効果的な学習方法」。提供しているのは、「やってみようという勇気」と「あきらめない力」をサポートする環境です。これらはスクールに通わなくても、個人でもじゅうぶん得られるものです。そんな独習者の助けになればと本を書きました。

book200115spartaenglish-2.jpg

スパルタ英会話創業者で株式会社We & 代表取締役の小茂鳥雅史氏

分かっていても、続かない。それが「努力」である。「努力を続けること」こそが、いちばん難しい。だから、体づくりの伴走者として「結果にコミットする」パーソナルトレーニングメソッドが一世を風靡したし、「努力を継続させる」スパルタ英会話の手法が、いま求められているのだろう。

実際、セレクトショップ大手のBEAMSなど、実践的な英会話力を必要としている数多くの有名企業が英会話研修に同スクールを採用している。

では、挫折をせずに継続して学習を続けるためには、具体的にどうすればいいのだろう。小茂鳥氏によると、その秘訣は「小さな成功体験」にあるという。


小茂鳥氏 学習を継続するためにいちばん大切に、そしていちばん意識してほしいのは「成功体験」です。私は学生時代、英語を勉強することが苦痛でした。でも、外資系のMUFGモルガンスタンレー証券に入社したので、英会話を習得しないわけにはいきませんでした。そのときに、英語が通じたという経験や、上達を実感できたという経験のおかげで、勉強することが楽しくなったんです。「成功体験」ですね。

ほんの小さな成功で構いません。それをたくさん重ねていくイメージです。いきなり大きな目標をクリアして大成功しようとすると失敗します。皆さんがつまずく原因です。著書では、目標のハードルを下げきるための方法も示しました。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

豪が16歳未満のSNS禁止措置施行、世界初 ユーチ

ワールド

ノーベル平和賞受賞マチャド氏の会見が中止、ベネズエ

ワールド

カンボジア高官「タイとの二国間協議の用意」、国境紛

ワールド

メキシコ、9日に米当局と会談へ 水問題巡り=大統領
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【クイズ】アジアで唯一...「世界の観光都市ランキング」でトップ5に入ったのはどこ?
  • 3
    中国の著名エコノミストが警告、過度の景気刺激が「財政危機」招くおそれ
  • 4
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 5
    「韓国のアマゾン」クーパン、国民の6割相当の大規模情…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「1匹いたら数千匹近くに...」飲もうとしたコップの…
  • 8
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    ゼレンスキー機の直後に「軍用ドローン4機」...ダブ…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 7
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 8
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 9
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 10
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中