OPECプラス有志国、増産拡大 8月54.8万バレル増産で合意

石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどで構成する「OPECプラス」の有志8カ国は、5日のオンライン会合で、8月に日量54万8000バレル増産することで合意した。2023年10月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[ロンドン 5日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどで構成する「OPECプラス」の有志8カ国は、5日のオンライン会合で、8月に日量54万8000バレル増産することで合意した。増産規模を拡大する。
OPECプラスは今回の決定について、安定した世界経済の見通し、低水準の原油在庫など健全な市場ファンダメンタルズを理由に挙げた。
サウジアラビア、ロシアなどの有志8カ国は4月から自主減産分の縮小を始め、5月、6月、7月と日量41万1000バレルの増産を決めていた。8月の増産を含めると4月以降の増産は約192万バレルとなる。
OPECプラスは、原油市場を支えるため2022年から減産を続けていたが、今年になって市場シェア確保に重点を移した。ガソリン価格を抑制したいトランプ米大統領から増産圧力をかけられたこともある。
次回の有志国の会合は8月3日の予定。