問題が起きた時、「すぐに対応する」が会社を危うくするワケ...組織を強くする「ネガティブ」の力とは

2025年7月25日(金)17時42分
flier編集部
職場に蔓延る「すぐにやる」の同調圧力

Lipik Stock Media/Shutterstock

<「すぐにやる」の同調圧力、強すぎていませんか? ネガティブ・ケイパビリティ(すぐ解決しようとしない行動特性および能力)が重要な理由>

『職場の問題地図』などのベストセラーを世に送りだしてきたワークスタイルと組織開発の専門家である沢渡あまねさん。このたび『「すぐに」をやめる ~ネガティブ・ケイパビリティの思考習慣~』を執筆されました。

組織におけるネガティブ・ケイパビリティ(すぐ解決しようとしない行動特性および能力)がなぜ重要なのか? その育て方についてもお聞きします。
(※この記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です)


「すぐにやる」の同調圧力が強すぎていないか?

──沢渡さんがネガティブ・ケイパビリティをテーマにした著書を執筆された背景は何でしたか。

私が経営者を務める「あまねキャリア」がこれまで400以上の企業や組織、地域に向き合ってきた中で、日本の多くの組織にネガティブ・ケイパビリティが欠乏していると強く実感するようになったからです。ここでのネガティブ・ケイパビリティとは、「すぐ解決しようとしない行動特性および能力」を意味します。

いま、日本だけでなく世界的に、目先の生産性や効率性、コストパフォーマンス、タイムパフォーマンスばかりが重視されています。その結果、新しいチャレンジや働き方が受容されにくくなり、特にマイノリティの立場にある人が生きづらさを感じる社会になっていると感じています。

「すぐに」をやめる
 著者:沢渡あまね
 出版社:技術評論社
 要約を読む

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