
エコサピエンスの発表したNFTアートの一つ、バッファロー姿の「ブラサピエン」 © Ecosapiens
<これからのアートはコンセプトだけでなく実質的な環境対策も視野に>
200回以上の使用に耐えるというリサークル・ボックス・ピザの容器 SRF News
<フードデリバリーの利用増加とともに、使い捨ての包装容器を見直す動きも>
日本では、買い物のときにリユースの容器にデポジットを払い、後で返却する循環型ショッピングシステムの「ループ」がイオンなどで展開している。そのピザ版といえるサーキュラーエコノミー(循環型経済)のモデルがスイスで進んでいる。
スイスには多数のイタリア人が住み、イタリア料理店やピザ店が8200店以上もあり美味しいピザには事欠かない。そのためピザは人気で、国民の約83%が月に1回はピザを食べ、59%が「無人島に唯一もって行く食事はピザ」と答えたという調査結果もある。店内で食べるほかに、宅配やテイクアウトができる店も多い。それだけにスイスでは、推定で年間4000万個の宅配・テイクアウトのピザの箱が捨てられているという(reCIRCLE)。
宅配ピザの箱はチーズやソースで汚れやすいため、使い捨てにされる。スイス全国に広がる老舗の宅配ピザ店ディエチでは、エコ活動としてピザの箱に厚紙の中敷きを入れている。配達後、汚れていなければ中敷きは紙類の、箱はボール紙のリサイクルに出すことができる。しかし筆者がディエチを何度か利用したところ、中敷きと箱の両方が汚れていたことがあった。
「毎年捨てられるピザの箱4000万個は、積み重ねると高さ1600㎞になります。また、つなげると長さ1万3200kmになり、これはスイスの首都ベルンと米ニューヨークを往復した距離です」と話すのは、リサークル社CEOジャネット・モラートさんだ。
2015年設立の同社は、テイクアウトで使うパッケージを店に返却してもらって何度も使う(循環させる)システムをスイスで広めてきた。そして、昨年、店と客の間を循環させる紫色のピザの箱「リサークル・ボックス・ピザ」を開発した。
この箱はプラスチックとガラスビーズが材料で、1箱200回以上の使用に耐え得る。使用限度に達したり壊れたら、100%リサイクルして新しいピザの箱を作ることができる。宅配・テイクアウトのピザの箱には保温性とパリッとした食感を保つための通気性が求められるため、そういった面や価格も考慮して、生分解性の素材ではなく、プラスチックを選んだという。
エコサピエンスの発表したNFTアートの一つ、バッファロー姿の「ブラサピエン」 © Ecosapiens
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*写真はイメージです anon_tae - shutterstock
「牛乳を飲めば背が高くなり、骨太になる」というのは本当なのか。科学ジャーナリストの生田哲さんは「栄養が十分であれば、身長の高さは遺伝で決まる。牛乳を飲めば背が伸びるわけではない。また、最新の研究では牛乳を飲むと骨折するリスクが高まる危険性が指摘されており、骨太になるという根拠はない」という――。
経営危機に陥ったスイス金融大手クレディ・スイスを同業UBSが救済合併するのに当たり、スイス当局がクレディ・スイスが発行した劣後債の一種「AT1債(その他Tier1債)」の価値をゼロにすることを決定すると、市場には戸惑いが広がった。写真はクレディ・スイスとUBSのロゴ。チューリヒで20日撮影(2023年 ロイター/Denis Balibouse)
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日本全国のキャンプ場と地域の農家を繋ぐプラットフォーム「TerroirCAMP」を展開する山崎繁幸氏
<農山漁村発のイノベーションを推進させるために、農林水産省が手掛ける起業支援プラットフォームのINACOME(イナカム)。この度、「農山漁村発イノベーション INACOMEビジネスコンテスト2022」が開催され、最優秀賞に『キャンプde地産地消「TerroirCAMP」(テロワールキャンプ)』(以下、TerroirCAMP)が選ばれた。地方経済の活性化を促す新たなビジネスモデルとして期待が寄せられている>
TerroirCAMPを企画した山崎繁幸氏は、マーケティング、プロモーション、イベントなどのコミュニケーションデザインや地方創生事業を手掛ける株式会社Engi(エンギ)で取締役CSOクリエイティブディレクターとして活躍。過去には飲食店情報サイトを運営するぐるなびに13年間在籍し、飲食業界に精通した経歴をもつ。
THE OLD IS NEW AGAIN
ベルリンの古着倉庫 GREGOR FISCHERーPICTURE ALLIANCE/GETTY IMAGES
<エコなビジネスモデルの台頭で盛り上がる中古品市場に、衣料ブランド「ザラ」も進出。今の消費者にとって、中古品を買うことは「エンターテインメント」>