最新記事
球場

エスコンフィールドHOKKAIDOはここが凄い! 溢れる「アイデア」と「技術」を追う

2023年3月24日(金)11時00分
西田嘉孝
エスコンフィールドHOKKAIDO

エスコンフィールドHOKKAIDO

<日本ハムファイターズの新本拠地としてオープンしたエスコンフィールドHOKKAIDO。新たなスタジアムを起点とする地域創生の取り組みを支える「アイデア」と「技術」とは?>

大谷翔平やダルビッシュ有、ラーズ・ヌートバーなど現役メジャーリーガーが代表チームに集結したこともあり、大きな注目を集めたWBC(ワールドベースボールクラッシック)。あらためて日本での野球人気が盛り上がりを見せるなか、遂に新球場エスコンフィールドHOKKAIDOがベールを脱いだ。

230319np_hne01.JPG

230319np_hne02.JPG

場所は、北海道の空の玄関口である新千歳空港と札幌の中間に位置する北広島市。住所である共栄町の一部を改称して「Fビレッジ」と命名された約32万平米の広大な敷地内には、スタジアムをはじめキッズエリアやグランピング施設、農業学習施設なども併設。スタジアムを起点に、野球ファンのみならず地域の人々やパートナー企業が一体となった街づくりを目指す、スポーツビジネスの新たな形を体現するボールパークだ。

北海道日本ハムファイターズの新たな本拠地となるスタジアムでは、3月14日に初のオープン戦を開催。MLBでも活躍した埼玉西武ライオンズの松井稼頭央監督が「まさにメジャーリーグのような素晴らしい球場」と印象を語った新球場は、開閉式の屋根を備え3万5000人の収容が可能だ。

球場内のコンコースを周遊しながら、あらゆる場所からスタジアムの熱戦を見ることができる設計や、一部をガラスウォールとしたことで実現した屋外球場のような開放感、最上部の席からも美しい天然芝や躍動する選手が近く見える圧巻の迫力で、まさに野球観戦の新たな楽しみを教えてくれる。

230319np_hne05.JPG

230319np_hne09.JPEG

1階フィールドレベルと2階メインレベル、3階スターレベルとそれぞれに名付けられた3つのフロアには、クラフトビールの醸造所や北海道をはじめ全国から集結した30を超える名店が集結。さらには世界初となる球場内サウナ施設やホテルまでを備え、前述したFビレッジを含めて試合がない日でも、近隣の人たちや観光客が集う場として機能する。キャッチコピーの通り、まさに「世界がまだ見ぬボールパーク」と言えるだろう。

そんな多様で斬新なアイデアが満載の新球場を支えるのが、さまざまな最新技術だ。昨年7月には、新球場プロジェクトを担うファイターズ スポーツ&エンターテイメントと、パナソニックがパートナー契約を締結した。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

金正恩氏が列車で北京へ出発、3日に式典出席 韓国メ

ワールド

欧州委員長搭乗機でGPS使えず、ロシアの電波妨害か

ワールド

ガザ市で一段と戦車進める、イスラエル軍 空爆や砲撃

ワールド

ウクライナ元国会議長殺害、ロシアが関与と警察長官 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:豪ワーホリ残酷物語
特集:豪ワーホリ残酷物語
2025年9月 9日号(9/ 2発売)

円安の日本から「出稼ぎ」に行く時代──オーストラリアで搾取される若者たちの実態は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体」をつくる4つの食事ポイント
  • 2
    世界でも珍しい「日本の水泳授業」、消滅の危機にあるがなくさないでほしい
  • 3
    映画『K-POPガールズ! デーモン・ハンターズ』が世界的ヒット その背景にあるものは?
  • 4
    上から下まで何も隠さず、全身「横から丸見え」...シ…
  • 5
    首を制する者が、筋トレを制す...見た目もパフォーマ…
  • 6
    BAT新型加熱式たばこ「glo Hilo」シリーズ全国展開へ…
  • 7
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 8
    就寝中に体の上を這い回る「危険生物」に気付いた女…
  • 9
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動…
  • 10
    シャーロット王女とルイ王子の「きょうだい愛」の瞬…
  • 1
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 2
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 3
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動ける体」をつくる、エキセントリック運動【note限定公開記事】
  • 4
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 5
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 6
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界が…
  • 7
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 8
    脳をハイジャックする「10の超加工食品」とは?...罪…
  • 9
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 10
    首を制する者が、筋トレを制す...見た目もパフォーマ…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中