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「トランプにノーベル賞」がアリな理由――天敵ヒラリーでさえ絶賛したすごい成果
ノーベル賞メダルの模造品を掲げる人質の家族(テルアビブ) ISRAEL HADARIーZUMA PRESSーREUTERS
<中東和平の次はウクライナ問題...念願のノーベル賞受賞はトランプの野心を欧州指導者が利用できるかどうかが肝?>
もし私が、トランプ米大統領はいずれ本当にノーベル平和賞の有力候補になると主張したら、自分で自分の首を絞めることになるだろう。
だが、その衝動的で気まぐれな性格ゆえに、トランプはついに念願の栄冠を手にする寸前にまでたどり着いたのかもしれない。外交の微妙な機微をほとんど理解していない予測不可能な大統領は、猛烈な勢力の「竜巻」となって解決不可能に見えた紛争の突破口を開く可能性がある。
例えばイスラエルとパレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスとの停戦と人質解放は、明らかにトランプがネタニヤフ首相に強い圧力をかけた結果だ。ネタニヤフは5人の米大統領を相手に傲慢な態度を貫いてきたが、この人物を最も動揺させたのがトランプだった。
もちろん、今回の成果を最終的な勝利と見なすのは時期尚早だ(トランプは人質解放と停戦の後、早くもハマスを壊滅させると脅しをかけている)。それでも、前任者にはできなかったことを成し遂げたのは確かだ。この点でノーベル平和賞の受賞資格は十分にある。
トランプの外交的成果に対し、世界各国の指導者から賛辞が殺到した。その中には「天敵」も含まれている。ヒラリー・クリントン元国務長官はこう言った。「トランプ大統領とその政権、中東のアラブ指導者が20項目の和平案にコミットし、未来に続く道を見いだしたことを心から称賛する」
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