コラム

And then it crosses my mind...(そして、それが私の頭の中をよぎった)

2015年08月27日(木)16時10分

登場するボキャブラリー

【Stroke of insight】このトークの題名はstrokeという言葉の2つの意味を活かした、ちょっとした言葉遊びです。Strokeは脳卒中の意味を持つと同時に、一撃に起きるものも示します。例えば、a stroke of geniusは「天才の一撃」で、stroke of insightは「洞察のひらめき」です。

【Normal control】科学的な実験における健常対照者。統合失調症の対象を示すためにテイラー博士が使った言葉。

【There was a lot of meaning in my life.】自分の人生は多くの意味を持つものだった。テイラー博士は自分が脳卒中を起こす前に、脳の研究やボランティア活動に励んでいた時の生活をこう表現しています。ようするに、やりがいのあることをしていた、という意味です。

【Advocate】擁護者。テイラー博士は脳卒中になる前、ボランティア活動として精神疾患者の擁護をしていました。

【Caustic】痛烈な。脳卒中の痛みを説明するために使っている言葉。

【La La Land】麻薬や酒に酔ったときに味わう、ボーッとなった、現実離れした、論理的ではない状態。脳卒中が起きた時、テイラー博士はそのような状態になったそうです。

【Emotional baggage】精神的な負担、情緒的な問題、心の悩み、過去のトラウマ。荷物のようにそれが心の重荷になっていることから、このような表現になっています。脳卒中になった時に 、テイラー博士はそれから開放されたと感じたそうです。

【Euphoria】強い高揚[幸福]感。これも脳卒中が起きた時に経験したといいます。

【Golden Retriever】ゴールデン・レトリーバー犬。脳卒中直後は言語能力を失ったため、電話で話そうとしていた相手の声も自分の声も、 犬の声のように聞こえたそうです。

【Transition】「死ぬ」を示す婉曲語句。生きている状態から生きていない状態への変遷を経ること。テイラー博士は、脳卒中が起きた時、自分が死の世界に向かうのではないかと心配しました。

【Nirvana】涅槃。脳卒中の結果、左脳より右脳が有利になった時に感じたこと。

プロフィール

ロッシェル・カップ

Rochelle Kopp 異文化コミュニケ−ション、グローバル人材育成、そして人事管理を専門とする経営コンサルタント。日本の多国籍企業の海外進出や海外企業の日本拠点をサポートするジャパン・インターカルチュラル・コンサルティング社の創立者兼社長。イェ−ル大学歴史学部卒業、シガゴ大学経営大学院修了(MBA)。『シリコンバレーの英語――スタートアップ天国のしくみ』(IBC出版)、『日本企業の社員は、なぜこんなにもモチベーションが低いのか?』(クロスメディア・パブリッシング)、『反省しないアメリカ人をあつかう方法34』(アルク)など著書多数。最新刊は『日本企業がシリコンバレーのスピードを身につける方法』(共著、クロスメディア・パブリッシング)。

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