ＥＵの炭素国境調整措置、自動車部品や冷蔵庫などに拡大へ＝草案

ブリュッセルのＥＵ本部で7月撮影。REUTERS/Yves Herman

Kate Abnett

[ブリュッセル １６日 ロイター] - ロイターが入手した欧州委員会の草案によると、欧州連合（ＥＵ）は、世界初となる炭素国境調整措置（ＣＢＡＭ）の対象を拡大し、自動車部品、冷蔵庫、洗濯機などの輸入品にも適用する計画だ。

域外企業がＣＢＡＭを回避する抜け穴を塞ぐ。

１７日に公表する。公表前に内容が変更される可能性もある。

ＥＵは来年１月からＣＢＡＭを鉄鋼、セメントなどの輸入品に適用する。

今回の措置には、域外の鉄鋼・アルミニウム生産者が、ＣＢＡＭを回避するため、鉄鋼やアルミ自体の輸出を減らし、鉄鋼・アルミを多用する組み立て製品を輸出するという抜け穴を塞ぐ狙いがある。

草案によると、欧州委員会は将来的にＣＢＡＭの対象をセメント、肥料、水素分野の下流部門の製品に拡大することを検討する。