コラム

爆発的な観光資源となったアメリカの皆既日食フィーバー

2024年04月10日(水)09時20分

まず今から6年後、2030年6月1日に北海道で金環食が観測されます。この時の金環食帯が通過するのは、北アフリカからギリシャ、トルコ、ウクライナ、ロシアを通ってくるので、日本だけではありません。ですが、6月という新緑の素晴らしい季節の北海道で日食が見られるというのは、観光産業にとってはチャンスだと思います。

しかし、なんといっても日本にとって大きなイベントになるのは、2035年9月2日の皆既日食です。この時の皆既帯は、中国の北京から北朝鮮を横断して日本の能登半島から富山県、長野県、群馬県、埼玉県、栃木県、茨城県を通ります。中でも、群馬から栃木、茨城の北関東各県は、ほとんどの地域で皆既日食が見られるのです。

例えば、皆既日食が見られる筑波大学や群馬大学では、天文学についての啓蒙活動や日食を利用した実験などを計画していくことになると思います。それ以上に、今回、日食の面白さに目覚めたアメリカ人が、この北関東での皆既日食に殺到する可能性は十分にあります。受け入れ体制を用意して、その経済効果をしっかり確保することも必要になってくるでしょう。


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プロフィール

冷泉彰彦

(れいぜい あきひこ)ニュージャージー州在住。作家・ジャーナリスト。プリンストン日本語学校高等部主任。1959年東京生まれ。東京大学文学部卒業。コロンビア大学大学院修士(日本語教授法)。福武書店(現ベネッセコーポレーション)勤務を経て93年に渡米。

最新刊『自動運転「戦場」ルポ ウーバー、グーグル、日本勢――クルマの近未来』(朝日新書)が7月13日に発売。近著に『アイビーリーグの入り方 アメリカ大学入試の知られざる実態と名門大学の合格基準』(CCCメディアハウス)など。メールマガジンJMM(村上龍編集長)で「FROM911、USAレポート」(www.jmm.co.jp/)を連載中。週刊メルマガ(有料)「冷泉彰彦のプリンストン通信」配信中。

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