- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- 2016年大統領選、軸はやはりヒラリーか?
2016年大統領選、軸はやはりヒラリーか?
どうしてチェルシーの出産を待たねばならないのかというと、単に個人的な家族の問題としての初孫誕生という問題だけではありません。チェルシーという人は、今ではヒラリーの事実上の選挙参謀であり、クリントン家の政治的な司令塔という存在なのです。彼女が仕切らないと、巨大な集票マシーンは動かないし、また彼女の存在があるからSNSやメディアを駆使した21世紀型の選挙戦が戦えるという面があるのです。
ですから、11月に中間選挙が終わり、そこで政界のムードは「ポスト・オバマ」に移行する、そして否が応でも「ヒラリー待望論」が盛り上がる、その時点で産休明けのチェルシーが率いる「マシーン」が稼働してゆく、そうした日程になるのだと思います。
そうした「クリントン家の政治日程」から逆算すると、今は巨大な空白期間になってしまうわけです。この時期を埋めるためのものとして、この「回顧録出版」と「全国サイン会ツアー」があるというわけです。
本の中身は、事実上の出馬宣言と言っていいでしょう。勿論、彼女は本書で明言はしていません。ですが、本の全体から「ヤル気満々」の意欲が感じられます。何よりも本の冒頭では、08年の初夏、予備選の大勢が決まる中で、ヒラリーが遂に「オバマへの敗北」を受け入れていく、その何ともいえないシーンが「物語のスタート」になっているのです。
敗北を受け入れられない中で、ダイアン・ファインスタイン上院議員のオフィスで、オバマと「一対一」での会談に臨んだヒラリー、そして二人は何も言わずにシャルドネのグラスを傾ける、なんとも言えないシーンです。ですが、そんなシーンから「回顧録」を始めるということは、次は「自分がホワイトハウスの主になる」というストーリーがやってこなければ、「ヒラリーの物語」は完結しないという宣言に他なりません。
この回顧録ですが、内容としてはアメリカの外交、特にヒラリーの主導した対中国外交の書として真剣に読まれるべきだと思います。ですが、その行間にはどのページにも、自分が今度こそ大統領になるのだという思いが詰まっているとも言えるのです。
-
「セキュリティスタッフ」東京駅・皇居周辺の一流外資系企業・5つ星ホテル・高級ブランドショップの安全を守る仕事
株式会社ビーテックインターナショナル
- 東京都
- 月給26万円~40万円
- 正社員
-
外資系顧客向けシステムエンジニア/システムインテグレータ・ソフトハウス
株式会社リファルケ
- 東京都
- 年収450万円~1,260万円
- 正社員
-
「カスタマーサクセス~外資系企業を中心に採用の支援~」/業界未経験OK/留学・海外生活経験、外国籍など活躍中
株式会社キャリアクロス
- 東京都
- 年収400万円~500万円
- 正社員
-
Sales Admin Leader/バックオフィス全体の運営を支えるポジション 米国本社・外資系/リモートワーク可
ビデオジェット・エックスライト株式会社
- 東京都
- 年収600万円~800万円
- 正社員