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日本のコロナ対策は独特だけど、僕は希望を持ちたい(パックン)
全国に緊急事態を宣言しても態度がご丁寧。他国の首脳は「出るな!撃つぞ!」(フィリピン)と言っているところ、日本は「ご不便をおかけしますが......何とぞご協力をよろしくお願いします」。国民の命を守るための、エレベーター点検の張り紙のような文言。いい国だね!
でも、協力に頼った曖昧な制度だと、自己判断でミスをする人は必ず出てくる。繁華街に行く若者。商店街に行くお年寄り。潮干狩りに行くアサリ好き。大分県での集団参拝や花見的な会食に行く〇〇夫人。まあ、「桜を見る会ロス」の気持ちは分かるけどね。
医療関係者や公職者たちの判断が甘い時もある。会食やカラオケを楽しんだ慶応病院の研修医や、居酒屋で歓迎会に参加した警察署長が実際に感染している。性風俗店に行った野党議員もいた。まあ、個人的な緊急事態の気持ちは分かるけどね。
硬くもきめ細かくもない日本の制度は、小さな穴だらけだ。まさに高野豆腐のように(あ、豆腐の例えが成立した!)。結局、穴から漏れるものも多く、感染を封じ込めることはできていない。
では、なぜ強制的に穴を閉じないのか? 権力の問題?
コロナ危機を利用して権力集中に走る外国政府が目立っている。イスラエルでは携帯のデータで国民を監視し、首相の汚職裁判を延期。チリでは、ロックダウンに動員された警察が反政府デモを制圧。ボリビアは予定していた大統領選挙を延期。極め付きはハンガリー。超法規的な権限をオルバン・ビクトル首相が無期限で握った。独裁者ならではの「ハンガリー精神」だね。
しかし、日本では一切そんな動きが見えない。むしろ、新型インフルエンザ等対策特別措置法を改正しても、その後に緊急事態を宣言しても、国民の私権は制限しない! 強制力がない! と政府が自ら権力の限界を繰り返し主張する。
なぜなら、いい国だから!
でも考えてみれば、健康増進法改正によって、4月から屋内での原則禁煙があっさり命じられた。コロナ対策も健康を増進するためだが、強制力を持つ法案は出てこない。裏ですったもんだしているかもしれないが、罰金制度などを提案する政治家は表に出ない。なのに、お店で喫煙する人に30万円以下の過料が簡単に科されるのだ。まあ、しょうがない。吸ったもんだから。
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