FRBの利上げ姿勢が和らぐ兆し~円安が続くという見方は妥当か~
金融政策の未来展望
実際に、2008年(原油高)や2011年(東日本大震災後)に、貿易収支が黒字から赤字に転じた時には、為替市場では円高で推移した。また、22年に大きく増えた貿易赤字は23年年初から8月まで原油高一服で急ピッチに減っているのだが、同じ時期に円安が進んだ。貿易収支がドル円の趨勢に及ぼす影響は、曖昧にみえる。貿易赤字や国際競争力が円安をもたらすとの見方は、2022年から円安が大きく進んだことで、「後付け」として使われている説明だと筆者は考えている。為替市場では様々な見方が交錯するのが常だが、最近目立つ多くの円安論の根拠は危ういので、一定の距離をもってみることが必要だろう。
FRBの追加利上げに対する姿勢が和らぐ中で、一方で、日銀が金融緩和の手仕舞いにゆっくり向かいつつある。これらの金融政策への思惑が、今後のドル円相場の行方を左右するだろうと筆者は考えている。
(本稿で示された内容や意見は筆者個人によるもので、所属する機関の見解を示すものではありません)
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