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大手ブランドが私たちを「プラスチック中毒」にした? もはやゴミ問題ではなく、健康問題に
リサイクルより新しくプラスチックを作る方が安い
最もリサイクル可能なプラスチックを使うペットボトルのリサイクル率は米国で30%未満。リサイクルが進まないのはゴミ分別が浸透していない上、石油から新しいプラスチックを作る方が安いからだ。マーケティングツールの包装は環境より消費者の目を引くデザインが優先される。
走行する自動車のタイヤからはマイクロプラスチックが発生する。道路脇の排水溝から流れ出る水は海に流れ込み、魚がマイクロプラスチックを食べ、最終的に私たちの体内に吸収される。水道水の処理施設はそれをろ過できるレベルに達しているわけではない。
マイクロプラスチックやナノプラスチックは胎児や胎盤、脳、肺、精巣からも検出されている。プラスチックに全く曝露されないという希望を持たずに子どもたちは生まれてくる。「プラスチックはゴミ問題から健康問題にシフトしつつある」とチョードリー氏は表情を曇らせた。

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