コラム

大手ブランドが私たちを「プラスチック中毒」にした? もはやゴミ問題ではなく、健康問題に

2025年05月15日(木)19時21分

リサイクルより新しくプラスチックを作る方が安い

最もリサイクル可能なプラスチックを使うペットボトルのリサイクル率は米国で30%未満。リサイクルが進まないのはゴミ分別が浸透していない上、石油から新しいプラスチックを作る方が安いからだ。マーケティングツールの包装は環境より消費者の目を引くデザインが優先される。

走行する自動車のタイヤからはマイクロプラスチックが発生する。道路脇の排水溝から流れ出る水は海に流れ込み、魚がマイクロプラスチックを食べ、最終的に私たちの体内に吸収される。水道水の処理施設はそれをろ過できるレベルに達しているわけではない。

マイクロプラスチックやナノプラスチックは胎児や胎盤、脳、肺、精巣からも検出されている。プラスチックに全く曝露されないという希望を持たずに子どもたちは生まれてくる。「プラスチックはゴミ問題から健康問題にシフトしつつある」とチョードリー氏は表情を曇らせた。

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プロフィール

木村正人

在ロンドン国際ジャーナリスト
元産経新聞ロンドン支局長。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(ウェッジ)、『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。
masakimu50@gmail.com
twitter.com/masakimu41

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