- HOME
- コラム
- Edge of Europe
- いつも、どこでも、何度でも見かける... 僕を悩ま…
いつも、どこでも、何度でも見かける... 僕を悩ますイギリス路上の輪ゴム問題
これらの輪ゴムがどこから出てきているのか、僕は理解できない。誰が使って落としているんだろう? そして輪ゴムは定期的に「差し替え」られている。僕は同じ街の同じ道路をいつも歩くが、それでもいつだって輪ゴムがあるのだ。それらの輪ゴムは何年も気付かれずにずっと置きっぱなしになっているわけではない(僕が1週間前にでも拾っていなければ、きっと既に劣化していただろう)。そしてこれは僕の街だけにとどまらない。どこに行っても輪ゴムを目にするのだ。
僕が聞いたことのあるまことしやかな説は、郵便配達人が郵便の束を輪ゴムで留め、配達の最中に落としてしまったというもの。それならいつでも定期的に新しい輪ゴムが落ちていることの説明がつくが、落ちている輪ゴムの数の多さは説明がつかない。さらには、途中で横切る駐車場にだって多くの輪ゴムが見つかるのも説明がつかない。郵便配達人が通るところではないのだから。
そんなわけで、路上の輪ゴムはどこから出ているのか、という疑問には答えが出せないまま。そして、もう1つの疑問も未解決だ──ゴミ箱に捨てるわけにもいかない輪ゴムが日々大量供給されていくこの事態を、僕は一体どうすればいいんだろう?

アマゾンに飛びます
2025年8月26日号(8月19日発売)は「台湾有事 そのとき世界は、日本は」特集。中国の圧力とアメリカの「変心」に強まる台湾の危機感。東アジア最大のリスクを考える
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
イギリスのパブで偶然出会った日本語ペラペラのイングランド人...さらに驚いた偶然は? 2025.07.19
イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる? 2025.07.12
ギネスが大流行? エールとラガーの格差って? 知られざるイギリスのビール事情 2025.07.05
築150年の家に住むと何が起こるのか...ビクトリア朝時代の住宅の窓をめぐる苦労 2025.06.26
住宅足りなすぎ高すぎで買えない問題と、それでも田園地帯をつぶしたくないイギリス人 2025.06.19
英首相邸への放火はロシアの危険な新局面? いや、「原点回帰」だ 2025.06.04
僕とクソダサいマイカップの抱腹絶倒で数奇な運命 2025.05.31