- HOME
- コラム
- Edge of Europe
- 「無傷で乗り切れたのは幸運だった」児童性的虐待が蔓…
「無傷で乗り切れたのは幸運だった」児童性的虐待が蔓延していた時代を生き延びて
僕たちは親から、教師や聖職者、そのほか子供を任せている大人たち(サッカーのコーチやボーイスカウト隊長など)を信頼するようにと言い聞かせられていたから、親たちは確実に助けにならなかった。実際のところは、よく言われる「見知らぬ危険人物」よりも、こうした身近な人々からのリスクのほうが高いのにもかかわらず。
僕が一番の恐怖とともに思い出す出来事は、8歳か9歳の時、初対面の司祭に連れられてトイレまで連れて行かれそうになったことだ。彼が僕の肩に手を置いて鍵の束をふりかざす様子が本当に気持ち悪くて嫌な気分になったことを覚えている。でも彼は司祭だったから、僕は抵抗することなどできなかった。たまたまその時、僕の祖母が僕を見つけて呼び、知らない男の人について行ってはいけません、と説教した。僕がすぐに、彼は司祭だよと説明すると、それでは誤解だったということで落ち着いた。「それならいいけどね......」と。
僕は児童性的虐待の多発した時代を無傷で生き延びた。自分が信じていた、あるいは当然信じるべきだった大人たちが忌まわしい行為をし、他の子供たちに一生の傷を負わせ、さらに他の大人がそれをかばう、という事実を知ってしまった「心の傷」は別として。信じて当然のはずの組織――学校や教会、スポーツクラブ、そのほかのあらゆる若者団体などは、虐待で汚染され、ほとんど誰も処罰されることはなかった。
実際にどれほどのことが起こっていたかは、想像を絶するほどだ。あまりに多くの有望サッカー選手が、ユースのコーチに虐待を受けていた。BBCの司会やポップスターが、数々の少女たちをレイプしていたのも事実だ。先に述べた通り、僕は奈落の底を回避した。でも多くの沈黙の犠牲者たちは、そうではなかった。
アマゾンに飛びます
2026年3月17号(3月10日発売)は「教養としてのミュージカル入門」特集。社会と時代を鮮烈に描き出すポリティカルな作品の魅力[PLUS]山崎育三郎ロングインタビュー
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
肥満予防のため飲んではダメ!...口うるさい政府の「子守国家」イギリス 2026.02.28
人呼んで「暗黒のプリンス」...エプスタイン事件で逮捕のマンデルソンとは? 2026.02.24
イングランドサッカー界で高貴なる「二重姓」選手が多発する理由は? 2026.01.29
車道に次々現れる100万以上の陥没...イギリスの悲惨な現状を象徴する「道路の穴」 2026.01.21
イギリスのパブで偶然出会った日本語ペラペラのイングランド人...さらに驚いた偶然は? 2025.07.19
イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる? 2025.07.12
ギネスが大流行? エールとラガーの格差って? 知られざるイギリスのビール事情 2025.07.05
-
生成AI商材/大手外資系「インサイドセールス「SV候補」」/その他コンサルティング系
ブリッジインターナショナル株式会社
- 東京都
- 年収340万円~450万円
- 正社員
-
プロダクトエンジニア「ポテンシャル採用/大手や外資系など3000社に導入/HR SaaS「ミキワメ」/港区虎ノ門/東京メトロ日比谷線虎ノ門ヒルズ駅から徒歩2分/web系SE・PG
株式会社リーディングマーク
- 東京都
- 年収400万円~550万円
- 正社員
-
医療傷害保険アンダーライター「外資系損害保険」
Chubb損害保険株式会社
- 東京都
- 年収800万円~1,000万円
- 正社員
-
英語力を活かし外資系法律事務所で成長できる「パラリーガル」国際M&A・企業法務大型案件で専門性を磨く
有限会社フレッシュフィールズ
- 東京都
- 年収~1,200万円
- 正社員






