豪経常収支、第2四半期は赤字幅縮小 純輸出がGDPを押し上げ

オーストラリア統計局が2日発表した第2・四半期の経常収支は137億豪ドル(89億ドル)の赤字となり、赤字幅は第1・四半期改定値の141億豪ドルから縮小した。写真はシドニーで8月撮影(2025年 ロイター/Hollie Adams)
[シドニー 2日 ロイター] - オーストラリア統計局が2日発表した第2・四半期の経常収支は137億豪ドル(89億ドル)の赤字となり、赤字幅は第1・四半期改定値の141億豪ドルから縮小した。予想では160億8000万豪ドルの赤字だった。
国内投資家が海外株式からより多くの利益を得た。一方、非貨幣用金と旅行サービスの輸入が好調だったため、財・サービス黒字が減少した。
統計局によると、第2・四半期の純輸出は国内総生産(GDP)を0.1%ポイント押し上げる。
昨年の経済活動の原動力だった政府支出は第2・四半期の成長率に全く寄与しなかったもようだという。エコノミストは第1・四半期からの回復を予想していた。
RBCキャピタル・マーケッツは第2・四半期のGDP前期比伸び率見通しを0.6%から0.5%に引き下げた。GDPデータは3日に発表される。
ロイターによるアナリスト22人への調査では、第2・四半期の経済成長率は0.5%と、前期の0.2%から加速すると予想されている。
RBCキャピタル・マーケッツのマクロ金利ストラテジスト、ロバート・トンプソン氏は「民間家計消費が四半期の活動を下支えし、企業・住宅投資がわずかに寄与したと予想される」と述べた。