米卸売電力価格が急騰、猛暑で電力網不安定に 気温38度超

6月24日、米東部で、気温が38度を超える中、各地の送電事業者は輪番停電の回避に奔走した。写真は、ニューヨーク市で熱波警報が発令される中、太陽が沈む様子。6月23日、ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Kylie Cooper)
[ボストン 24日 ロイター] - 米東部で24日、気温が38度を超える中、各地の送電事業者は輪番停電の回避に奔走した。
ニューヨーク市では夕方のピーク需要時に卸電力価格が1メガワット時(MWh)当たり2400ドル近くに上昇。ロングアイランドでは1MWh当たり7000ドルを超えた。
同州の送電事業者ニューヨークISOは、運転余力が減少したため緊急措置を開始する可能性があると警告した。
米国人5人に1人をカバーする国内最大の電力網運営会社PJMインターコネクションは管轄区域内の電力会社に対し、顧客への電力供給を自主的に削減するよう求めた。
ボストンを含む地域を管轄するISOニューイングランドでは、午後5時30分ごろのピーク需要時にスポット卸売電力価格が1MWh当たり1500ドルを超え、熱波が始まった23日のピーク時の3倍以上に達した。
米国立気象局によると、ボストンの気温は24日午後に38度を超えた。