ニュース速報
ビジネス

エアバス、年間目標達成へ過去最高ペースの納入必要=業界関係者

2025年09月02日(火)11時36分

世界最大の航空機メーカーであるエアバスは8月に約60機の航空機を納入したとみられるが、年間目標を達成するには納入ペースを過去最高に引き上げる必要がある。写真は6月15日、フランスのパリで撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)

Tim Hepher

[パリ 1日 ロイター] - 世界最大の航空機メーカーであるエアバスは8月に約60機の航空機を納入したとみられるが、年間目標を達成するには納入ペースを過去最高に引き上げる必要がある。業界関係者とアナリストが1日明らかにした。

エアバスは今年の納入目標を前年比7%増の820機に設定しているが、エンジンや客室装備品の調達の遅れに悩まされている。

エアバスは5日に8月の納入数を公表する。アナリストによると、約60機なら前年同月比で大幅な増加となる。しかし、2025年の累計納入数は約433機にとどまり、前年同時点の水準を約3%下回る。

ジェフリーズのアナリスト、クロエ・ルマリー氏は「まだ達成可能だと思うが、9月が真の正念場になるだろう」と述べた。

航空機分析・コンサルティングを専門とするシリウム・アセンドの元トップ、ロブ・モリス氏は、エアバスが目標を達成するには、新型コロナ危機以前に記録した過去最高を上回るペースでの納入が必要と指摘する。

シリウムは8月の納入を58機とみており、これに基づくと、エアバスは9─12月に月間平均97機を納入する必要があるという。この期間におけるこれまでの最高は18年の92機だった。

モリス氏はエアバスが今年810機を納入する可能性は5%との見方を示した。「個人的には約790─800機になると予想している」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

経済財政諮問会議の議員としての登用「適時適切に対応

ワールド

豪当局、仏ソジェン子会社に罰金252万ドル 不審な

ワールド

インドネシア警察、大学キャンパス付近で催涙ガス 国

ビジネス

サントリーの新浪会長が辞任、購入したサプリメントが
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:豪ワーホリ残酷物語
特集:豪ワーホリ残酷物語
2025年9月 9日号(9/ 2発売)

円安の日本から「出稼ぎ」に行く時代──オーストラリアで搾取される若者たちの実態は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体」をつくる4つの食事ポイント
  • 2
    世界でも珍しい「日本の水泳授業」、消滅の危機にあるがなくさないでほしい
  • 3
    上から下まで何も隠さず、全身「横から丸見え」...シャロン・ストーンの過激衣装にネット衝撃
  • 4
    映画『K-POPガールズ! デーモン・ハンターズ』が世…
  • 5
    首を制する者が、筋トレを制す...見た目もパフォーマ…
  • 6
    BAT新型加熱式たばこ「glo Hilo」シリーズ全国展開へ…
  • 7
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 8
    トレーニング継続率は7倍に...運動を「サボりたい」…
  • 9
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動…
  • 10
    「人類初のパンデミック」の謎がついに解明...1500年…
  • 1
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 2
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 3
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動ける体」をつくる、エキセントリック運動【note限定公開記事】
  • 4
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 5
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 6
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界が…
  • 7
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 8
    脳をハイジャックする「10の超加工食品」とは?...罪…
  • 9
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 10
    首を制する者が、筋トレを制す...見た目もパフォーマ…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中