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午前の日経平均は小反落、上値の重さ意識 ハイテク株は高い

2025年06月25日(水)12時01分

 6月25日、前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比40円09銭安の3万8750円47銭と、小幅に反落した。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

Hiroko Hamada

[東京 25日 ロイター] -

前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比40円09銭安の3万8750円47銭と、小幅に反落した。前日の米市場でフィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が上昇した流れを引き継いで、ハイテク株が堅調に推移し相場を支えた。一方で、節目の3万9000円が視野に入る中で上値の重さも意識され、買いの勢いは続かなかった。為替が円高方向に振れたことも重しとなった。

日経平均は、前営業日比113円高と底堅くスタートした後、小幅に上げ幅を広げたが、その後は伸び悩む展開となった。下値では押し目買いも入り、どんどん水準を切り下げる展開にはならなかったが、後半は小幅安でもみ合った。ドルが144円後半へ下落し、円高進行が相場の重しとなっているとの見方も聞かれた。物色面では、半導体関連銘柄への買い戻しが継続しており、ハイテク株高が相場を支えた。

市場では「指数の明確な方向感はみられず、物色テーマも一部のセクターに偏っている印象。全体的には買い材料が乏しく、日経平均はもみ合いとなっている」(岡三証券のシニアストラテジスト・大下莉奈氏)との声が聞かれた。目先については、「海外勢の買いが継続しており地合いが悪いわけではないとみられ、緩やかに上を試す動きとなりそうだ」(大下氏)という。

中東情勢を巡っては、警戒感は後退しているものの、「新しいニュースが出てくると株価が上下する可能性もあり、引き続き関連報道には注意が必要」(国内証券・ストラテジスト)との指摘があった。

TOPIXは0.34%安の2771.93ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆1601億9900万円だった。東証33業種では、その他製品、電気機器、金属製品など6業種が値上がり。精密機器、石油・石炭製品、その他金融など27業種は値下がりした。

個別では、東京エレクトロンが2%超高、アドバンテスト、レーザーテックが1%超高。任天堂は2%超高だった。主力のトヨタ自動車は1%超安。指数寄与度の大きいファーストリテイリングは小幅安だった。

オリンパスは10%超安で、プライム市場の値下がり率第2位。米国食品医薬品局(FDA)が24日、同社による日本製の尿管鏡や気管支鏡、腹腔鏡、自動内視鏡洗浄消毒器の輸入を禁止する輸入警告を発出し、嫌気する動きとなった。

きょうプライム市場に新規上場した北里コーポレーションは公開価格を49.32%上回る2001円で初値を付け、1900円で前場の取引を終えた。

プライム市場の騰落数は、値上がり445銘柄(27%)に対し、値下がりが1107銘柄(68%)、変わらずが75銘柄(4%)だった。

ロイター
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