米CB消費者信頼感、6月は予想外に悪化 景気・雇用見通し懸念

コンファレンス・ボード(CB)が24日発表した6月の消費者信頼感指数は5.4ポイント低下し93.0となった。写真は米ニュージャージー州で4月撮影(2025年 ロイター/Siddharth Cavale)
[ワシントン 24日 ロイター] - コンファレンス・ボード(CB)が24日発表した6月の消費者信頼感指数は5.4ポイント低下し93.0となった。消費者は今後6カ月間の景気や雇用の見通しを懸念している。
ロイターがまとめたエコノミスト予想は100.0だった。
CBのグローバル指標担当上級エコノミスト、ステファニー・ギシャール氏は「消費者の現状評価と将来への期待の両方が悪化の一因となり、指数は幅広い項目で低下した」と指摘した。
仕事が「豊富にある」という回答は29.2%と、5月の31.1%から低下し、2021年3月以来の低水準に沈んだ。
仕事が「得にくい」という回答は18.1%だった。
職が「十分」と「就職困難」の回答から算出する労働市場格差に関する指数は11.1と、前月の12.7から低下し、4年ぶりの低水準となった。
所得増を見込む人の割合も減少した。
また、1年後のインフレ期待は6.0%と、5月の6.4%から低下。一方、金利上昇を見込む割合は23年10月以来の高水準に達した。
ウェルズ・ファーゴのシニアエコノミスト、ティム・クインラン氏は「物価に対する懸念と、今後6カ月で家計収入が増加すると見込む消費者の割合の減少は、家計の経済不安が依然として強いことを示している」と指摘。「われわれの予測では、今年後半の支出は停滞する見通しだ」と述べた。