グリーン英中銀委員、高インフレ持続を懸念 利下げ再開急がず

イングランド銀行(英中央銀行)のグリーン金融政策委員は24日の講演で、最近のインフレ率上昇が「こぶ」のような一時的な現象でなく、「高原」のように持続する可能性があるとして、利下げに慎重を期すべきだと述べた。中銀本部で5月撮影(2025年 ロイター/Carlos Jasso/File Photo)
[ロンドン 24日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のグリーン金融政策委員は24日の講演で、最近のインフレ率上昇が「こぶ」のような一時的な現象でなく、「高原」のように持続する可能性があるとして、利下げに慎重を期すべきだと述べた。
先週の金融政策委員会で据え置き決定を支持したグリーン氏は、経済データから相反するシグナルが出ており、利下げ再開を急ぐ必要はないと述べた。
「データにノイズがあるということは、最近のディスインフレ傾向から安心感を得るには時間がかかるということだ」と述べ、足元のインフレ加速を踏まえると、物価安定が最優先事項だとした。
利下げについて「慎重かつ漸進的アプローチ」を取るという中銀のメッセージは依然、正当化されると述べた。