<民族の個性を「差別」するのではなく「ユーモア」として遊ぶのがエスニックジョーク。今のような困難の多い時代ほど「笑い」の重要性は増す。そんなエスニックジョークを1つ、教えましょう>

【いま何が必要か】
国際会議で「コロナ禍の今、何が必要か」について話し合われた。

アメリカ人が言った。

「勇気だ」

ドイツ人が言った。

「ルールだ」

フランス人が言った。

「愛だ」

日本人が言った。

「技術だ」

最後にロシア人が言った。

「ウオッカだ」

みんなが不思議そうに聞いた。

「ウオッカを飲むとウイルスを抑制できるのですか?」

ロシア人が答えた。

「ウイルスを抑制することはできません。しかし、不安を抑制することはできます」

◇ ◇ ◇
国民性の違いを笑いのネタにしたジョークのことを「エスニックジョーク」と呼ぶ。世界中で人気のあるジョークカテゴリーの1つである。

このようなジョークは各民族の「ステレオタイプ」を風刺したものだが、いずれも思い当たるところのある配役と言えるであろう。ロシア人は永遠の「酔っぱらいキャラ」。世界中でイジられている。

近年、登場シーンを増やしているのは中国人。以前は「何でも食べる」「自転車に乗っている」くらいの役柄だったが、最近では「成り金」「強欲」「マナーが悪い」といったキャラでオチに使われるシーンが目立つようになった。ジョークは時代の鏡。自業自得か。

その他、「好色なイタリア人」「ケチなスコットランド人」「まぬけなポーランド人」といったキャラもよく登場する。ポーランド人は特にアメリカでジョークのオチにされているが、その理由は「かつて渡米してきたポーランド人の英語がヘタだったから」。なんとも高い代償を払わされたものである。

エスニックジョークとは、民族の個性を「差別」するのではなく「ユーモア」として小気味よく遊ぶもの。この線引きを間違えてはいけないが、このようなジョークを楽しむくらいの心の余裕は大事である。今のような困難の多い時代ほど「笑い」の重要性は増す。会話の中のちょっとしたユーモアが、生活を彩り、人間関係に潤いを与える。

名脇役・日本人に対する期待