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日経平均は続伸、円安が支え 指数の方向感は乏しい

2025年07月09日(水)16時03分

 7月9日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比132円47銭高の3万9821円28銭と、続伸して取引を終えた。写真は2024年12月、東京証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Hiroko Hamada

[東京 9日 ロイター] -

東京株式市場で日経平均は、前営業日比132円47銭高の3万9821円28銭と、続伸して取引を終えた。ドル/円相場で円安が進んだことが支えとなった。一方、ハイテク銘柄の一角への利益確定売りが上値を抑える場面もあり、指数の方向感は乏しかった。

日経平均は前営業日比253円高としっかりでスタートした後、マイナス圏に沈み、115円安となる場面があった。朝方は半導体関連株に買いが入り、相場を押し上げたものの、次第に利益確定売りが優勢となった。ただ、その後は再びプラス圏に浮上し、後場は一進一退。指数全体は小動きのなか、個別材料を手掛かりにした物色は活発だった。

市場では「米関税の動向など不透明な要素は多いものの、足元では円安が支えとなり、日経平均は底堅さを維持しているようだ」(東海東京インテリジェンス・ラボのシニアアナリスト・澤田遼太郎氏)との声が聞かれた。一方、目先は「今月下旬から本格化する企業の決算発表で、関税の影響による業績への下押し圧力が確認された場合は調整が出やすい」(澤田氏)との指摘もあった。

TOPIXは0.41%高の2828.16ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.41%高の1455.49ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は4兆2947億4700万円だった。東証33業種では、石油・石炭製品、鉱業、その他金融など27業種が値上がり。非鉄金属、機械、その他製品など6業種は値下がりした。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.16%高の740.75ポイントと、4日続伸した。

個別では、ソシオネクスト、ディスコ、東京エレクトロンが値下がり。一方、決算内容が好感されたパルグループホールディングス、吉野家ホールディングスは大幅高。香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントによる大量保有が明らかになったカシオ計算機は5%超高となった。

トヨタ自動車は小幅高、オムロンは6%超高だった。

プライム市場の騰落数は、値上がり1259銘柄(77%)に対し、値下がりが315銘柄(19%)、変わらずが52銘柄(3%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 39821.28 +132.47 39942.80 39,573.34─

39,971.06

TOPIX 2828.16 +11.62 2831.50 2,818.73─2

,834.13

プライム市場指数 1455.49 +5.98 1457.45 1,450.70─1

,458.39

スタンダード市場指 1387.62 +8.52 1381.57 1,381.57─1

数 ,388.75

グロース市場指数 959.86 +12.61 952.76 949.70─959

.86

グロース250指数 740.75 +8.46 736.87 733.03─740

.75

東証出来高(万株) 198121 東証売買代金(億円 42947.47

)

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