次期アメリカ大統領選でユダヤ系大統領は誕生するのか?
ユダヤ系の米大統領はまだ1人もいない
しかし、こうした強みは弱みにもなる。中道派が民主党予備選を勝ち抜くのは容易でない。それに、強いイメージは、裏を返せば冷酷で傲慢という印象にもなりかねない。民主党内ではシカゴ市長時代の言動も批判の標的になりそうだ。エマニュエルは、黒人少年が警察官に射殺された事件を隠蔽しようとしたと批判されたり、教員組合と対立したりしたことがあった。
そして、ユダヤ系であることも重荷になりかねない。アメリカの歴史でユダヤ系の大統領はまだ1人もいない。ユダヤ系や女性や黒人が大統領を目指すのはいまだに珍しく、選挙戦で不利な材料になるだろう。
結局、失言やスキャンダル、国や社会の想定外の危機など、偶発的な要素が決め手になる可能性もある。しかし、有権者がアイスクリームをどのように注文するかも見落とせない要素なのかもしれない。

アマゾンに飛びます
2025年6月24日号(6月17日発売)は「コメ高騰の真犯人」特集。なぜコメの価格は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
次期アメリカ大統領選でユダヤ系大統領は誕生するのか? 2025.06.14
トランプがぶち上げた「ガザ100万人強制移住計画」の既視感 2025.05.31
CIAが制作した「中国人スパイ勧誘動画」に効果はあるか? 2025.05.17
ハメネイ体制が直面する「2つの破滅」...追い詰められるイラン指導部の苦悩とは? 2025.05.07
アメリカ版文化大革命? トランプのエリート大学たたきは独裁への道 2025.04.24
次期大統領候補だったルペンが有罪に、ここから始まるフランス政界大混迷 2025.04.09
トランプの「残酷で危うい国際システム」が始まる 2025.03.29