コラム

次期アメリカ大統領選でユダヤ系大統領は誕生するのか?

2025年06月14日(土)17時31分

民主党内の進歩派は早くも激しい敵意

しかし、民主党内の進歩派は早くもエマニュエルに激しい敵意を示している。ある人物の言葉を借りれば、「エマニュエルの唯一の政治的才能は党の支持基盤の離反を招くこと」。ここで言う民主党の支持基盤とは、進歩派と黒人のことである。

28年大統領選を目指す民主党の政治家は少なくとも19人に上っている。ある世論調査によれば、民主党支持者内の支持率でトップを走っているのはピート・ブティジェッジ前運輸長官(31.5%)。その後、アレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員(19.4%)、そしてカマラ・ハリス前副大統領(16.6%)と続く。しかし、明確な最有力候補は存在せず、エマニュエルにも可能性は十分にある。


実際、エマニュエルには数々の強みがある。まず、中道派であること。民主党候補にせよ共和党候補にせよ、本選挙に勝つためには中道派の有権者の支持が不可欠だ。

エマニュエルは、タフな政治的ファイターというイメージが強く、歯に衣着せない言葉遣いで知られている。この点は、トランプ的なものに対抗する上で必要な資質と見なされるかもしれない。それに、経歴も申し分ない。下院議員、シカゴ市長、オバマ政権の大統領首席補佐官、そして駐日大使という要職を歴任してきた。

プロフィール

グレン・カール

GLENN CARLE 元CIA諜報員。約20年間にわたり世界各地での諜報・工作活動に関わり、後に米国家情報会議情報分析次官として米政府のテロ分析責任者を務めた

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