コラム

なぜ日本は「運が悪く」なったのか?...株価78倍に成長、ドンキ創業者が明かす「運がいい人」特有の考え方とは

2025年10月29日(水)17時30分

安田隆夫氏と藤野英人氏

安田隆夫氏と藤野英人氏

安田氏も「多くの人は『負けないこと』に意識を割きすぎる」と賛同。1989年末以降に株価が大きく上昇した日本の銘柄を見てみると、ゼンショー、レーザーテック、LINEヤフー、ファーストリテイリングといった企業が並び、1位から10位までのほとんどを創業経営者による企業が占める。

なかでもパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの株価は78倍にも上昇している。

「戦後の40年間は、『明日は良くなる』『未来は良くなる』と信じて皆が頑張っていた時代だった。その志を持った経営者にとって、長期的な視点と短期的な結果は『or』ではなく『and』。しかし、彼らが引退し、短期的な損失を恐れる経営者が増えたことが、大きな分岐点。日本が運を下げる大きな要因となった」と指摘する。

「人生では1点差の勝ちは10点差の勝ちの10分の1の価値しかない。だからホームランを狙う発想が育たず、GAFAのような企業が出てこなかった」(安田氏)

点差を守る野球から、ホームランを狙う野球へ──その転換こそが、日本の次の成長を決めるのかもしれない。

※個別銘柄を推奨するものではありません。

(構成:酒井理恵)

【後編はこちら】成長する会社だけにある「集団運」とは何か?...ドン・キホーテ創業者が見つけた「運の仕組み」

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プロフィール

藤野英人

レオス・キャピタルワークス 代表取締役会長兼社長、CIO(最高投資責任者)
1966年富山県生まれ。国内・外資大手資産運用会社でファンドマネージャーを歴任後、2003年にレオス・キャピタルワークスを創業。日本の成長企業に投資する株式投資信託「ひふみ投信」シリーズを運用。投資啓発活動にも注力しており、東京理科大学MOT上席特任教授、早稲田大学政治経済学部非常勤講師、日本取引所グループ(JPX)アカデミーフェロー、一般社団法人投資信託協会理事を務める。主な著書に『投資家みたいに生きろ』(ダイヤモンド社)、『投資家が「お金」よりも大切にしていること』(星海社新書)、『さらば、GG資本主義――投資家が日本の未来を信じている理由』(光文社新書)、『「日経平均10万円」時代が来る!』(日経BP 日本経済新聞出版)など。

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