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原木を叩く、浸す、通電する... 民間伝承から生まれた奇妙なシイタケ増産法
同じ頃、栽培農家は、長雨や雷、地震の後に原木に生えるシイタケが増えることから、原木に何らかの刺激が与えられると成長が早まることに気づきます。
生産者たちは次第に「人工的に刺激を与えれば、意図的にシイタケを増やせるのではないか」と考えるようになり、「浸水打木」、つまり、ほだ木を水に浸けた後に叩いて刺激を与えることでシイタケの収量を増やす方法に取り組み始めます。
冒頭の大分県農林水産研究指導センターのシイタケ増産法は、詳しくは「キノコ(子実体)の発生の約2週間前に、ほだ木に散水して10回たたく」というものです。「浸水打木」のバリエーションではありますが、「打木前に散水」「ハンマーで表と裏を5回ずつ叩く」「木の断面よりも樹皮を叩く方が効果は大きい」など、誰もが再現しやすい、効率的な増産方法を編み出したところに価値があります。
現在でも、刺激を受けるとなぜシイタケが増えるかのメカニズムはよくわかっていません。キノコには、キノコの傘の部分(子実体)と傘の部分を支える根の部分(菌糸)があります。菌糸は新しくキノコの傘の部分を作り出すことができます。子実体は植物で言えば種を作る花に相当するので、シイタケが生命の危機を察知して子孫(胞子)を作れる子実体を成長させて次世代に継承しようとするのではないか、と説明する研究者もいます。
雷の衝撃が菌糸の活動を活発に
「雷が落ちるとシイタケが増える」という民間伝承に着目し、メカニズムを解明してシイタケ増産に貢献しようとする研究も進んでいます。
岩手大学の高木浩一教授らのグループは10年以上前から、高電圧発生装置によってほだ木に人工の雷を落とす実験をしています。
自然界の稲妻は電圧が10億ボルトにも及ぶことがあり、落雷の直撃を受ければシイタケは黒焦げになります。けれど、落雷地点の近くにあるシイタケは、地中を通って弱くなった電荷を浴びて生長が促される可能性があります。そこで研究チームは、5万~12万5千ボルトをほんの一瞬だけ(1千万分の1秒)ほだ木に流しました。すると、何もしないほだ木に比べて、平均して約2倍のシイタケが収穫できました。
雷などの衝撃を受けると、ほだ木の中の菌糸は切れて活動が一時的に止まった後、活発になることが分かってきました。数万ボルトの電圧によって、ほだ木内に含まれる窒素から窒素化合物ができて菌糸の栄養分となり、子実体の生長を促すことも確認されています。
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