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ドイツの街角から

シュピッツナーゲル典子|ドイツ

ホテル備品のお持ち帰り(盗難品)から見えるお国柄 イタリア人はワイングラス、オランダ人はトイレットペーパー、ドイツ人は?

こうして各国のホテル関係者からの報告を見ると、国籍別により分化した姿が浮かび上がってくる。

例えば、ドイツのホテル客は、かなり退屈な窃盗行動をしていることが判明した。タオルやバスローブの他に、主にアメニティと、他国と比べて控えめ?だ。

オーストリア人は、ドイツ人に比べてもっと快楽主義的。食器類やコーヒーメーカーが盗難のトップにあがっている。コーヒーセットや食器類が何セットあっても満足しないらしい。

イタリア人はホテルのお土産?にワイングラスを好み、スイス人はドライヤーを好む。一方、フランス人はもっと派手なものを盗む。テレビとリモコンを持ち帰る回数が圧倒的に多い。

オランダのホテルの宿泊客は、お持ち帰り品を主に実用的な用途で見ている。なかでも電球とトイレットペーパーがお気に入り。コロナ禍以前からオランダ人の多くは、キャンピングカーで頻繁に旅行に出かけていた。宿泊費用を抑えて、その代わりに何度も旅に出る人が多いことから、日用品をお持ち帰りするようだ。

5つ星ホテル宿泊者は高級品がお好き!

この調査では、宿泊客の富裕度による窃盗行動も探った。

特に5つ星ホテルの富裕層の間では、高品質の一品を、率直に言えば「強欲は善」をモットーに掲げ、お持ち帰り品を選んでいるらしい。

例えば、5つ星ホテルは、4つ星ホテルに比べて高品質のテレビを盗まれる確率が9倍も高い。同様に、美術品も5つ星ホテルでは垂涎の的だ(4つ星ホテル盗難比5.5倍)。

また、タブレットPCやマットレスの盗難も目立つ。高価格帯の客室に置かれていることが多いタブレットPCは、4つ星ホテルに比べて8.2倍も盗難に遭いやすいといい、高級志向の旅行者の間で人気のお土産?となっている。

さらに高価な高級マットレス(その多くは数千ユーロの相当額)は、運搬できないだろうと思うなかれ、盗難リスクは、4つ星ホテル比で8.1倍にもなる。また羽毛布団を手に入れて、自宅でホテルの思い出に浸る睡眠体験をしたいと考える客もいるようだ。

しかし、どうやってかさばる荷物を気づかれないようにホテルの外に運び出すかは謎のままだ。「おそらく、地下駐車場に直結するエレベーターで夜中にこっそり運搬するのだろう」とホテルマン。

近年人気急上昇中のカプセル式コーヒーメーカーも、4つ星ホテル比で、盗難率は5倍以上も高い。

4つ星ホテル宿泊者は持ち運びに便利な品を選ぶ

Profile

著者プロフィール
シュピッツナーゲル典子

ドイツ在住。国際ジャーナリスト協会会員。執筆テーマはビジネス、社会問題、医療、書籍業界、観光など。市場調査やコーディネートガイドとしても活動中。欧州住まいは人生の半分以上になった。夫の海外派遣で4年間家族と滞在したチェコ・プラハでは、コンサートとオベラに明け暮れた。長年ドイツ社会にどっぷり浸かっているためか、ドイツ人の視点で日本を観察しがち。一市民としての目線で見える日常をお伝えします。

Twitter: @spnoriko

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